疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311317

感想・レビュー・書評

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  • とても参考になった。特に第三種疑似科学がとても興味深かった。

  • エセ科学に対して、もっと具体的にどうエセなのかに迫って欲しかったなー。血液型や占い、超能力、統計の悪用、誤用がいかに出鱈目なのか、もっともっとはっきりさせるべきなのだ、と思う。日本の生徒や学生の理科や数学の力が落ちていると嘆く同じテレビが、血液型や星座占いや、超能力(?)をもっともらしく放送する。なぜこんな出鱈目を放送することが許されるのか、わけが判らないのである。

  • 疑似科学はなくならない。だからこそ上手に付き合っていく方法を身に着ければならない。もし無批判に信じる癖がついてしまえば大きな痛手を被ることになるだろう。考える力・疑う力・バランスの重要性について説いた本

  • アメリカなどでは多く語られている似非科学だが、日本ではあまり触れられているものを見ない。しかしながら世の中に蔓延っているのが現実である。そんな似非科学についての見分け方や対処法などが記された興味深い一冊。様々な参考文献もあげられているため、派生しやすく、また著者により第一種、第二種、第三種と分けてあらゆる似非科学について書いてあるのでわかりやすい。「疑う」力を養ってくれる一冊。

  • うーん。なかなか良い。
    近頃の健康詐欺とかの対策にもなる。

  • おみくじ、占星術、血液型、予知夢、テレパシー、投資、霊。
    マイナスイオン、クラスター水、ベータカロチン、アドレナリン、セロトニン、活性酸素。
    狂牛病、遺伝子組換え作物、地震予知、環境ホルモン、水俣病、原爆症。

  • はなから人をだますつもりで幸運グッズだの健康食品だのを作り売る者達は論外だが、それとは反対に、人の健康のために幸運のためにと、真面目に取り組んでいった結果として、心ならずも擬似科学の範疇に入るようなものを作ってしまった、あるいはそういうことをしてしまった場合、そうした人達までも前者と同じように否定されては、気の毒な気がする。
    それとも、そういった人達に、本書を読んでもらって自ら気付いてもらうという狙いもあるのか。
    しかし、私の率直な読後感は、ただ事例を挙げて目の敵のように否定するだけ。それこそ危険なことではないか、と感じた。
    擬似科学を利用して社会や人を欺こうとする人間たちの意識が一番の問題なのであって、真面目に追究する人に対しては、もう少し寛容でもいいのでは?と感じる箇所もいくつかあった。
    擬似科学が全て悪なのか?
    「疑った上で納得すれば信じる」とあり、確かにその通りだと思うが、私の場合、その通りにすると、本書を全面的に納得して信じることが出来ない。

  • 本棚に置いてあったのでなんとなく読んでみる。
    疑似科学を分類する類を見ない試みと著者は自信をのぞかせるが、占い超能力など、筆者言うところの「一種」は科学と考えている人は少ないのではないだろうか。
    全体的に簡単なことを難しく説明している点と様々な疑似科学の事例の紹介が簡単すぎる点が気になる。たとえば「水の言葉」について本書だけを読んでもその問題点がつたわり難く、前提知識が求められているのではないかと疑問が残った。

  • よく整理されてはいるのだけれど、擬似科学そのものがどんな被害を出したかの例や、その対策などやや具体性を欠くのが物足りない。
    科学者が擬似科学に嵌るとはどういうことかの考察ももうひとつ欲しかった。

  • 入門、という題名の通り概説してある本。
    関係ないのだけれど、これ読んでいたら大学入試の時の論説文の問題を彷彿しました(別に文章が分かりにくいとかではなく)。

    個人的にオチというか、この本の終わらせかたが面白かった。

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著者プロフィール

1944年姫路市生まれ。名古屋大学・総合研究大学院大学名誉教授。1967年京都大学理学部卒業、1972年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、1975年京都大学理学博士。京都大学理学部助手を皮切りに、北海道大学理学部・東京大学東京天文台・大阪大学理学部・名古屋大学理学研究科を経て、総合研究大学院大学教授・理事の後、2014年3月に定年退職。九条の会世話人、世界平和アピール七人委員会委員。著書に、『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書、1996年)、『寺田寅彦と現代』(みすず書房、2005年、新装版2020年)、『科学者と戦争』(岩波新書、2016年)、『物理学と神』(講談社学術文庫、2019年)、『江戸の宇宙論』『江戸の好奇心』(いずれも集英社新書、2022年、2023年)、『姫路回想譚』(青土社、2022年)他多数。

「2024年 『新潟から問いかける原発問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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