ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316442

感想・レビュー・書評

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  • アメリカのラストベルトや中西部といったトランプの支持率が高いエリアに入っていき支持者の声を聞き、トランプ人気の背景、アメリカが抱える問題を浮き彫りにしようとしたルポルタージュ。
    支持者たちのインタビューを読んでいて悲しくなった。もう50年代や60年代のアメリカが戻ってくることはないと知りながら、トランプを支持する人たち。
    アメリカンドリームとまではいかなくても、まじめに頑張れば必ず報われる社会なんて、今どこにあるのだろう。

  • トランプがなぜ大統領に選ばれたのか?
    選挙期間中に、トランプ支持者の多い地域を回り支持者たちの話を朝日新聞記者がまとめたもの。
    選挙に勝つまでは日本ではあまり知られていなかった、ラストベルト地帯の熱狂的な支持者達の話などから、トランプは当選するべくして当選したのだなということがわかった。

  • ラストベルトのブルーカラー労働者や家族の声を丹念に聞き出しているところが良かった。
    グローバル化や技術革新のなかで,労働者に求められる技能や能力が変化してきたことが大きく関連する。仕事を取り戻すにしても,それはどのような仕事なのか。かつてブルーカラー労働者がおこなっていた仕事ではないと思う。かつての良かった時代の労働や生活を望む声が多かったと思うが,果たしてその通りになるかどうか。今後の動向を注視したいと思う。

  • 20170307〜3014 米大統領選挙前後に、主にトランプを支持した人たちを中心としたルポ。ラストベルトは、本当に寂れてしまっているのだなぁと思った。ただ、いわゆる’忘れられた人々'の言い分も分かるし共感できるところもあるけど、ある種の甘えがあるようにも思った。教育費の高騰は問題だね。

  • トランプが何故勝ったのか。この本を読んだらちょっと納得します。ミドルクラスだった人たちが生活苦にあえいでいるのは日本も同じだと思う。でも、日本にはトランプはいなくて、やっぱり職業政治家が一部の大手企業からの献金のためにそのひとたちだけが得するように動いていると思う。だいたい、ワタシは政治家が国民って呼び捨てにするのが大嫌いで気持ち悪い。それをこの本でなんでなのかはっきりわかった気がします。ただ、トランプにいれた人たちがこれからのトランプをどう思うのか、知りたいかも。続きがあればまた読みたい。

  • 2017年2月読了。
    日本人にもおなじみの東西海岸沿いの大都市はもはやアメリカではなく、ラストベルトこそ現代のアメリカの姿を最も色濃く反映しているという指摘。
    裾野の広い第二次産業がゴッソリ抜けていったことによって起こった状況、日本はどうなりますかね。

  • 312.53||Ka

  • 20170205読了

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著者プロフィール

金成 隆一(カナリ リュウイチ)
朝日新聞編集委員
朝日新聞経済部記者。慶應義塾大学法学部卒。2000 年、朝日新聞社入社。社会部、ハーバード大学日米関係プログラム研究員などを経て2014 年から2019 年3 月までニューヨーク特派員。2018 年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書『ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く』(岩波新書)、『記者、ラストベルトに住む』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『現代アメリカ政治とメディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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