物語のおわり

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 2559
感想 : 359
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022512215

感想・レビュー・書評

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  • 美瑛旅行に持って行った。

    バラバラの物語が繋がるのは、湊かなえの本で多いけど、今時で好き。

    テーマが嫉妬。わかりやすかった。
    男の嫉妬。女の嫉妬。

    人間関係、背景、心理がうまい。
    わかりやすくて、イヤミス感があまりなかった。

    面白いけど、最後がハッピーエンドでもやもやしちゃうのは何なんだろう。
    期待が大きすぎるのだろうか。

  • メモ程度に。
    ・小編集なのか?と思ったら、1本の線的な設定を元に様々な人が時を経て関わって行く、そんな構成だった。
    ・設定を様々に振れるので飽きない。隙間時間を使って読み進めるのに便利?な構成。
    ・全体としては面白かった。読後感は悪くない。

  • 八篇の短編が連作として繋がり一つの物語をなしている。これを読んだ人と話をする、という楽しみ方が出来そう。毒がない湊かなえ作品を読んだのは山女日記についで2作目。

  • 一章で登場する、結末が書かれていない短編が、北海道へ向かうフェリーの中である人へと託され、それからその短編がタスキのように北海道を旅する人々へ渡されて行き、最後にたどり着くのは…。
    最終章は、湊かなえさんらしい?イヤミスな雰囲気をたたえているけれど、最後には希望がある。全編を通して様々な年代の男女の、それぞれの人生を垣間見ることが出来る。2018.9.25

  • こんな展開で、話が進んで行くなんて、、、、

    「あの山の向こうには何があるのだろう、、、」と、の書き出しで、空想家の少女が、ぼんやり見つめる先は、どうなるのだろうと、、、。

    主人公は、実家のパン屋での手伝いで、ちょっとしたつり銭間違いから、ハムさんと付き合う事になり、婚約迄に発展していく。
    しかし、小説家を目指す友人の誘いで、婚約者を残して、小説家を目指すか?
    、、、、その続きは、、、、

    人生の岐路に人が立った時、どのような選択肢をするのだろう。

    北海度へ旅行する旅人たち、病気を持っている人、自分の夢を捨てて、実家の職業へつく人、恋人との価値観の違いで別離した人、子供の将来について悩む親、、、、
    そんな年齢も職業も、全て、違う人達へ、昔夢見る少女が、描いた未完の小説が、手から手へと、運ばれる。

    読んだ人達は、どのような結末を描くのだろう。と、、、、
    今までにない、この物語、、、自分だったら、、、どう完了させるであろう。

    そして、もう何十年前に行った、北海道。
    小樽、富良野、美瑛、旭川、摩周湖、洞爺湖、札幌、、、と小説の中でも、魅力的であった。

    そうそう、摩周湖が、霧が無くて見えた時、私の時代は、幸運がやって来ると、言われていたのに、、、、時代と共に変わってしまっていた。(笑)

  • 2018.06.25
    なんかなー、つまらなーい。
    短編っぽい。積読決定。
    重松清/その日の前にを読んだ後なので、安っぽく感じるのかなー。

  • いろいろな人の視点から切り込んでくる小説なので、最後にいくにつれ、これだれだっけ?というところもあったのだが、最後は素晴らしいと言わざるおえないものだった。
    素直に自分の非を認めると宣言した萌にも、やりたいことはいつになってもはじめられると言った清原にも、相手の負の連鎖に巻き込まれない強い心を持ち自分のやりたいことに自信を持って突き進もうとする綾子にもたくさん影響される。

  • 湊かなえらしかぬ雰囲気(と言ったら失礼か(笑))を持つ連作短編集。
    こういうハートフルなお話も書きはるんやなー。

    ラストのまとめ方はさすが湊かなえって感じですが。
    最後まで読んでから読み返すと色々繋がって面白い。

  • 面白かった。
    茶封筒に入った未完の小説。
    それが、必要な人に、読み継がれ、手渡しされていく。
    結末はどうなるのか。
    必要な人なりに考えられていく。
    そしてまた未完の小説が必要な人に渡っていく。

    最後には…。

    結末も良かったです。
    相手が必要としていることは何かを考え尽くし行動することが、自らの幸せ、成長につながる物語でした。

  • 【あらすじ】
    妊娠三ヶ月で癌が発覚した女性、
    父親の死を機にプロカメラマンになる夢をあきらめようとする男性……
    様々な人生の岐路に立たされた人々が北海道へひとり旅をするなかで
    受けとるのはひとつの紙の束。
    それは、「空の彼方」という結末の書かれていない物語だった。
    山間の田舎町にあるパン屋の娘、絵美は、
    学生時代から小説を書くのが好きで周りからも実力を認められていた。
    ある時、客としてきていた青年と付き合い婚約することになるのだが、
    憧れていた作家の元で修業をしないかと誘いを受ける。
    婚約を破棄して東京へ行くか、それとも作家の夢をあきらめるのか……
    ここで途切れている「空の彼方」という物語を受け取った人々は、
    その結末に思いを巡らせ、自分の人生の決断へと一歩を踏み出す。
    湊かなえが描く、人生の救い。

    【感想】

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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