- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022512215
感想・レビュー・書評
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違う状況でこんなにも多くの種類の話。
また、ふりだしに戻って読み出してしまいそうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未完の物語の原稿がバトンのように人から人へと渡り、それぞれの心に波紋を投げかけていく連作短編集。
物が物だけに、そんなに上手く渡るか、とか最後のオチはいらないという人もいるみたいで、その意見もまぁわかります。
私としてはちょっと長いけど、まぁアリですね。
湊かなえ気になるけど、恐い話は苦手、という人は、これを最初に読めばいいかもしれません。
ミステリー色・サスペンス色は強くないので他とは感じが違いますが。
北海道の各地がわりと効果的にちょこちょこ出てくるので、ご当地関係者は嬉しいかもしれません。
摩周湖とかちょっと興味出た。
装丁 / bookwall
装画 / サカモト セイジ
初出 / 『小説トリッパー』2012年春季号~2014年春季号連載。加筆修正あり。 -
高1 ◎
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この本好きだわ
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なるほど・・・そう繋がるのね
湊さんだわ~~ -
ひとつの短編がそれぞれ悩みを抱える人たちの手を渡っていく。こういう繋がり方も面白い。
未完の物語に1人1人が結末を考えて、でも本当の結末は最終章に、というまとめ方も軽い驚きもあって良かった。 -
最後で全てが繋がる。
あまりに単調で途中で飽きかけたけど、
ラストを読んでまた1から読み返したくなった。
湊かなえさんの作品は好きで、
ドキドキハラハラを期待して読んだので物足りなかった。
「湖上の花火」の章が好きだったかな。 -
お話のリレーみたいにつながって、最後は輪になった。
それぞれの思いを胸に北海道を旅する人たち。
麓郷や美瑛は「北の国から」に感化されて訪れたことのある場所なので
親近感があった。
「摩周湖がきれいに見えると婚期が遅れる」といううわさもあったなぁ。
夢をもつ意味、あきらめる理由、どうして人は旅にでるのだろう…
など考えさせられる点はあったが、話のまとまりが弱かったかな。 -
昔風の丁寧な語り口の話だなあ、と思ったら一章は、誰かが書いたある物語で、二章以降は、その物語を読んだ人たちの話だった。舞台は北海道が多い。広い世界、夢、家族がどれもテーマになっている。
一見短篇集のようでもあるけど、世代や街を超えてつながっている壮大さを感じられるいい話だった。物語を読む人たちの話が少し繰り返しのような感じで、各章の結末があっけらかんとし過ぎかなあ。
湊かなえは告白しか読んでなかったので、サスペンスかと思ったけど、ちがった。