情報のさばき方: 新聞記者の実戦ヒント (朝日新書 10)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731104

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  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 情報をつかむ(必要な情報を探すコツ/全体像の中の「自分」を知る/メモこそ命 ほか)/第2章 情報をよむ(分析に役立つ基本技/情報のプロの習性/だまされないための技術 ほか)/第3章 情報を伝える(誰に何を伝えるか/書くためのヒント/IT社会と情報)

  • "朝日新聞ヨーロッパ総局長を務め、今はGEという役職で活躍する著者が新入社員へのガイダンスとして用意したモノが本著の発端だという。

    サブタイトルに偽りなしで新聞記者の為の実践ではなく実戦へのヒント集だった。

    ・1章「情報をつかむ」・2章「情報をよむ」、・3章「情報を伝える」という主軸3本の内「情報を掴む」為のインデックス情報に関しては膨大な情報=実ファイルは外部HDD(専門家、図書館、WWWなど)に任せ自分のデスクトップへはショートカットアイコンだけでよいというような見解は成るほどと思ったが、2章以降は些か"実戦的"すぎるかなと思った。
    http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2006/10/post_fbbe.html ←これを読むと本職ジャーナリスト(それもある程度以上経験のある)人にとってみれば、そうであるが故に背筋の伸びるような思いがするのかなとは思う。しかし、こちとらジャーナリストではないからなぁ。"

  • あふれる情報の中に生きている私たち。誤ったものに惑わされずに集めた情報を主観により、ゆがめることなく文字にしていく新聞記者の経験から得たノウハウが詰まった本。

  • 決してこの方はスクープ系の派手なものは
    扱っている人ではないです。
    実際に彼はどうも警察系のそれには
    合わなかったようで…

    メディアというものに嫌悪感を
    抱く人も数多くいるでしょう。
    だけれどもこの人は自分の弱さを知ってうえで
    どうすれば読まれる文になるか、
    そしてどうすれば情報が確実なものになるかを
    真摯に向き合っている人。

    ですが、今の時代はネットになってしまい
    挙句フェイクな情報も
    出てきてしまうことがままあります。
    ネット故に招かれた事態なのでしょうか。

    でもそうだからこそ
    私たちも学ぶものはあると思います。

  • IT社会の問題。
    1.優先度の崩壊、緊急性の喪失
    2.存在しない情報を構想する力、発見する意欲
    3.実物と複製の違いがなく、真正さの見極め困難
    4.デジタルしか知らない世代との断絶
    10年前の作品だけど、非常に勉強になる。
    IT社会の進んだ今だからこそ、大事なことが書かれてるようにも思える。

  • 新聞記者の著者が記した、文字通り正しい情報の伝え方。

    新聞記者というだけあり、弱冠専門的か?

  •  朝日新聞の記者でしょ。あまり評判宜しくない新聞社だけど考え方はものすご~くまともなんではないか。

     もっとこのような人が記者として成長してきていれば新聞業界も変わっていたんだろうに。

     考え方は古くなるのかもしれないがIT世代にはもっと生の声を聞きに行ってもらいたい、新聞の記事を作るのは記者だけではないその裏に読み手があるということ分かってもらいたい。

     だからと言って読み手に迎合する必要はないようは物事のバランスをうまくくみ取れということだろう。

  • 情報の扱い方

  • タイトル通りの一冊。
    いかに情報を掴み、読み解き、伝えるか。これを筆者の体験を通して分かりやすく解説している。

    「手に入れた情報を使って情報を引き出す」「中枢に集まる情報は分析・加工されている」など、要所要所でハッと気付かされ、なかなか面白く読めた。

  • 朝日新聞の編集局長という肩書きに魅せられて読みました。
    なるほど、なるほど、と考えさせられます。

    情報があふれている現在では、情報をいかに扱うかが大切だと、再認識します。

    使えるなぁと思ったのは、「情報のインデックス化」、と「一日一行」。

著者プロフィール

ジャーナリスト・作家
1953年生まれ。東京大学法学部在学中に、石川啄木をテーマにした小説『北帰行』(河出書房新社)で文藝賞を受賞。朝日新聞社に入社、ニューヨーク特派員、AERA編集委員、ヨーロッパ総局長などを経て、東京本社編集局長。同社を早期退職後は、震災報道と沖縄報道を主な守備範囲として旺盛な取材・執筆活動を展開。『地震と社会』『アジアへ』『傍観者からの手紙』(ともにみすず書房)、『3・11 複合被災』(岩波新書)、『震災と原発 国家の過ち』(朝日新書)、などのジャーナリストとしての著書のほかに、中原清一郎のペンネームで小説『カノン』『人の昏れ方』(ともに河出書房新社)なども発表。

「2018年 『圧倒的!リベラリズム宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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