秋山兄弟 好古と真之 明治の人材はいかにして生まれたか (朝日新書 206)
- 朝日新聞出版 (2009年11月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022733061
作品紹介・あらすじ
明治日本という国とその国民の質の高さが秋山兄弟という軍事的天才を生み出した。これまで軍事的要素を中心に語られることが多かった秋山兄弟。彼らを生み育てた明治日本という背景を考察することで、人材が生まれる社会、条件とは何かを探る。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 戦闘開始ー日露戦争の現場で/第2章 赤ん坊をお寺にやっちゃ厭ぞなー深い兄弟愛/第3章 秋山兄弟、近代教育に漬かるー最初は軍人志望ではなかった二人/第4章 初陣・日清戦争ー騎馬と軍艦/第5章 海外で専門教育を受けるーナポレオンとマハン/第6章 秋山兄弟以外の「秋山」たちー下級武士を動かしたもの/終章 秋山兄弟の遺産ー何を残し、何を残せなかったのか -
新書文庫
-
『坂の上の雲』で有名な秋山好古、実之兄弟について綴った一冊。
司馬遼太郎の影響か、とかく神格化されがちな秋山兄弟を冷静な視点で分析している。
また最終章では『坂の上の雲』にも出てくる、日露戦争時に活躍した軍人、技術者についても触れており、それについて的確に書かれているように思えた。 -
2014年6月4日読了。
-
坂の上の雲の復習。後日談が少しのっているけど、その辺はあんまり興味ないのでスルー。あと、著者の解釈とか内容が薄いしどうでもいいので事実だけを淡々と語ってくれればいい。
-
筆者のコメントが示唆に富んでいて、面白い。
-
「国」を良くしようと頑張る。
「公」のために尽くす。
秋山兄弟に共通することだ。
「国」「公」を人に置き換えると、この本の内容がかなり身近になる。
自分の能力を高めるため勉強及び見聞を広げること、
自分の持てる材料をどのように活かして人のために頑張れるか、
そこは私自身も努力しなければいけない。
また、自分が体言化することも必要になる。
その日が来るまで時を待ち、準備が必要だ。
そのようなことをじんわり感じさせる本である。