ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)

著者 :
  • 偕成社
4.03
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本棚登録 : 2654
感想 : 245
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032048902

作品紹介・あらすじ

キツネはともだちやさんをはじめることをおもいつきました。いちじかんひゃくえんでともだちになってあげるのです。ちょうちんもって、のぼりをたてて「えー、ともだちやです」でも…ともだちってうれるのかな?かえるのかな。

感想・レビュー・書評

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  • 5歳2ヶ月 3歳4ヶ月
    気の合う子とは自然と友だちなる。気の合わない子との付き合い方に迷う時もあるだろうけれど、合わすのか、合わさないのか、そんな考え方のきっかけもなりそう。小学生くらいにまた読みたい。

  • 1時間100円で「ともだちや」を始めることを思いついた寂しがりやのキツネ。そんな時トランプの相手をしてくれと声をかけてきたのオオカミと出会う。
    ちょっと気弱なキツネと、見た目は怖いけど情に厚いオオカミ。キツネはただただ友だちが欲しかったんだよね。オオカミは最初からキツネと友だちとして遊んでいるし。出会えてよかったね。一緒に楽しく遊んだらそれはもう友だち。

  • よかった。良い話でよかった。というか事前にマーガレット・ワイルドの『キツネ』を読んでいたせいで、くさくさしてしまった気分を浄化してくれるような、『キツネ』に対してのハッピーエンド版みたいな話だった。

    どうぶつたちが暮らす森できつねは「ともだちや」を開業します。友だちがほしいひととお金をもらって付き合うという商売を。お代は1時間100円。2時間で200円。森の中なのに浮き輪をつけて、提灯を持ち、ゴーグルと水泳帽らしきものを頭に被った姿がひょうきんで、彼の「感覚のズレ」を象徴しているように思います。

    誰かに無理に合わせたり、対価を求めたり、時間換算したり、そんな風にメリットやデメリットを考えながら付き合っていても相手も自分も楽しくないですよね。あたり前のことだけど、それをはっきり言葉として言ってくれるオオカミさんは超イケメンです。言われたキツネくんは目が点になるほど驚いてましたし、ずっと孤独で友だちの作り方も付き合い方もわからなかったんでしょう。
    出会えてよかったね。ともだちに。明日もまた遊べるね。
    不器用なきつねに出来たはじめての友だち。はじめての感情。はじめての喜び。きっともう、さみしくないね。

  • 何だかおかしな格好をしたキツネがやってきましたよ。
    「えー、ともだちやです。ともだちは いりませんか。」

  • ようちえんでよんだことあるー! と言っていました。おおかみのことをちょっと怖がっていましたが最後はにっこりしていました。

  • ビックブック有り。

  • ◆「ともだちや」シリーズ1作目。キツネは1時間100円で友達になってあげる「ともだちや」を始める。

    ◆3y9m
    さすがシリーズ1作目、今まで読んだこのシリーズの中で一番分かりやすい。3歳児にもストーリーは理解できていると思う。
    ともだちとは?お金で買えるの?といった問いかけにも、おおよそ理解がついていっているように感じる。
    分かりやすくて、とても良い内容。

    娘は、オオカミとキツネの勝った負けたのリアクションに大ウケ。
    オオカミがキツネに一番お気に入りのおもちゃをあげたシーンでは、「なんで?」。大切な友達だから自分の大切な物をあげたくなる、という感覚はまだ分からないみたい。

  • 何だかおかしな格好をしたキツネがやってきましたよ。
    「えー、ともだちやです。ともだちは いりませんか。」

  •  1時間100円でともだち付き合いをしてくれる“ともだちや”。妙ちきりんな商売を始めたキツネに、さっそく声がかかるが……?


     図書館本。
     子供はもちろん、大人も楽しめて、そして考えさせられる絵本。

     このシリーズは袖の内容紹介も面白い。
    『でも…… ともだちって うれるのかな? かえるのかな?』
     売るな!買うな!(笑)

     な~んて言っといて、
    『お、おまえは、ともだちから かねを とるのか。それが ほんとうの ともだちか』
    と言うオオカミの心情、最初は全っ然違う意味に取っちゃったんだよね。心の汚れた大人です……。

     わかっちゃいたけど、のっけからキツネの衣装のセンスが爆発! 森のファッションリーダーだぜ。シリーズ通して、キツネの衣装はすごい。
     オオカミの声、ぎとぎとする声って(笑)。NHKの人形劇では堀内賢雄じゃなかったっけ? なんか、絶妙。

  • 道徳の教科書に載ってる?らしい。キツネが健気で可愛いお話。オチもいい。

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著者プロフィール

《ありえる》
父は桃太郎。母はかぐや姫。妻は白雪姫。
エッセイ『絵本のことば 詩のことば』
詩集『ことばの遊園地』『たちつてと』
《ありえない》
1941年、福岡県大牟田市生まれ。
絵本『ともだちや』。

「2024年 『ありえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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