ヴァン・ゴッホ・カフェ

  • 偕成社
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本棚登録 : 307
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036310500

感想・レビュー・書評

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  • マークとクララの父子が開いているヴァン・ゴッホ・カフェは穏やかなファンタジーに満ちている。
    それは、カンザス州の劇場だった建物のかたすみにあった。だから、魔法がつきまとうのは不思議なことではないと、いう作者はシンシア・ライラント。
    日常の中にある小さなドラマを優しくひろいあげて、あたたかく広げて見せてくれる佳品で定評ある作家。
    カフェのレジの上には「愛犬、大歓迎」という札がかかり、パイののっている回転皿の上には磁器のメンドリ、小さな茶色のプレーヤーは「おかえり、ここはきみの家」と歌っている…。
    この安らぐ空間にやってくる人々と彼らをめぐる小さな動物たちに繰り広げられる魔法のような出来事が、オムニバス形式で語られる。
    子どもにと、綴られている文章こそ平易だが、ひとつひとつの物語に味わいがあって、大人の鑑賞にも充分な内容。
    ささめやゆきさんの絵がまた、お話にしっくりきて、心温まる素適な雰囲気を静かに盛り上げています。
    そういえば、私が好きな洋書絵本、Mr.Putter&Tabby(パター氏と猫のタビー)シリーズもこの作家さんによるものなんですよね。

  • 魔法のお話です。
    でも、魔法をかけるのは魔女でもハリー・ポッターでもありません。
    「 かける 」 より、「 自然に起こる 」 という方が正しいかも。
    それはそれは自然に、月の満ち欠けのように、自然に起きます。
    魔法の 「 起こる 」 ヴァン・ゴッホ・カフェ。
    其処に集まる人々は、魔法に目を白黒させたりしません。
    魔法の起きた結果をすんなりと受け入れます。
    心がほっこりするファンタジーを読みたい方にオススメ。
    私はマフィンのお話が好きです。

  • 07/06/30読了。
    なかなかかわいらしいファンタジー。
    私もあんなカフェの常連さんになりたいわ★

  • ヴァン・ゴッホ・カフェは、不思議なことが起こるところ。「おかえりここは君の家」と歌うレコード、「愛犬、歓迎!」の看板、ひとりでに出来上がるパイ。夢のような魔法のような空間に迷いこもう。

  • 魔法のカフェ、ヴァン・ゴッホ・カフェ。そこでは、いつもキラキラした秘密がひそんでいて、ページをめくるたびに素敵なことがおこります。

  • カンザス州フラワーズの町のメインストリートにあるヴァン・ゴッホ・カフェ。昔、劇場だった建物にあるこのカフェで次々と起こる不思議で、心暖まる出来事を、やさしい口調で語る。


  • 最初から最後まで不思議な雰囲気がした本。オシャレなイメージでもう一度読んで見たいなあ

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著者プロフィール

1954年、アメリカのヴァージニア州に生まれる。
大学卒業後、図書館員などを経て本書を発表し、コールデコット賞オナーを受賞する。絵本、詩、幼年童話、小説などで、幅広く活躍。『メイおばちゃんの庭』(あかね書房)で1992年ボストングローブ・ホーンブック賞、93年ニューベリー賞を受賞。ほかに『ヴァン・ゴッホ・カフェ』〈小石通りのいとこたち〉シリーズ(以上、偕成社)『名前をつけるおばあさん』『ゆき』(以上、新樹社)などがある。

「2012年 『わたしが山おくにすんでいたころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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