- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037272906
感想・レビュー・書評
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主人公は中学受験を控えた六年生の陽菜子。
お父さんが単身赴任中で家の事も色々手伝っている。
でも兄は忙しいを理由に家事はしなくて良い。
陽菜子の悶々とする気持ちがストレートで解りやすい。
そしてある手帳がきっかけで現れた謎の女の子スージー。
ファンタジー要素を醸し出しながらも家族間の中で生まれる仕事や家事に対して問題提議している。
子供の頃、大人になったら人は一人前だと思っていた。
いざ自分が大人になると不完全な事に気付く。
手帳の中に書かれていた言葉が深い。
小学校高学年向けの児童書だけど子育てに悩むお母さんにもオススメ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.09.19
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「なんで私ばっかり」「親なんて」そう思っている子供たちだけじゃなく、子供が思い通りにならなくてもどかしい親たちにも勧めたい本です。
いわゆる思春期。私自身は、概ねうまくやり過ごしたと思う。しかし、親に真正面から反抗しても勝ち目がないから取り繕っていただけで、別に納得していたわけじゃなかった。
この本は、その「納得できないけどはっきり言語化できない感情」に、少し形を与えてくれた。ああ、あの頃の気持ちはこういう言葉にしたらよかったんだな、と。
子供は親の気持ちはわからないし、親だって子供の気持ちはわからない。だけど、自分の思いは分かってほしい。そりゃそうだ。
だったら、この本を読んで親子で「お母さんもこういうこと言ってる!」「え~!?」なんて言い合ってみるのもいいんじゃないかな。 -
中学一年生の時、読書感想文の自由課題としてこれについて書きました。
作品自体はもう少し年下の子向けかとは思うのですが、ストーリーは、幅広い年齢層に共感してもらえるんじゃないかと思います。
まさかのファンタジー感も相まって、とてもおもしろく、安心できるようなお話になっています。 -
子供が読んでもいいけど、これは親が読むととてもよい。主人公の母親のセリフが完全に私が子供に言うのと同じで、私はわるい大人なんだなと。すぐには変われないけど、少し気をつけよう。
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とても読みやすかった。日々母親に不満を持っているひなこがお母さんに反抗しながらお母さんの子供時代の女の子や大切な仲間たちに「言わなければ変わらない」と教えられ、お母さんにきちんと自分の意見を伝えてお母さんに納得してもらうところが感動した
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こんなこと、昔思ってたなー。
勉強のことはあまり言われなかったけど、手伝いとかは弟と差をつけられてたから、納得いかなかった。
そんな親にはならないと思ってたけど、どうかなー笑笑