ごんぎつね (日本の童話名作選)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 1905
感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039632708

感想・レビュー・書評

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  • 「ごん…おまえだったのか…」

  • この物語、子供の頃はね、実はちょっと苦手でした。  というのも、ちょっとしたいたずら心でしでかしてしまった自分の過ちを深く反省し、せめてものつぐないにとあれこれするごんの健気さを自分に重ね(決して KiKi が健気な子供だったわけではないのですが)、その善意が兵十さんには伝わらずに迎える悲しいラストシーンには深く傷つき、

    「兵十さんのばかぁ!!!!」

    という感覚で読んでいた物語だったのです。  

    でもね、この絵本に大人になってから出会って、様々な人間関係を経験した後で読み返してみると、この物語の結末のような人生の不条理・・・・みたいなものをいくつか実体験しているだけに、別の意味での感慨が深くなってねぇ・・・・。  そしてさらに年齢を重ねた今、この絵本を読み返してみると、KiKi の頭の中で描かれていた登場人物の力関係(・・・のようなものが)が、子供の頃と今では逆転していることに気がついたんですよね。  

    子供時代の KiKi にとってこの物語の強者は兵十さんで、弱者はごんでした。  だって兵十さんは鉄砲を持っているし、人間だし、最後には生き残っているし・・・・  でもね、今の KiKi にとっての強者はごんで弱者は兵十さんになっちゃっているんですよね~。  ・・・・というのも、ごんには自分のしでかしたことに対してきちんと責任をとる時間も、相手を慮るゆとりもあったけれど、兵十さんにはそのチャンスさえ与えられなかったから・・・・・。

    (全文はブログに)

  • とても懐かしい本を紹介させていただきます。私がこの「ごんぎつね」を初めて読んだのは小学2年生の時だと思います。
    小学生の時に、学校で読んだときはなにも頭に入ってこなかったしちっとも悲しいとは思いませんでした。
    いまあらためて読むと、「ごん」は本当にやさしくていい奴なんだなと思います。
    兵十はこんなにやさしい「ごん」を撃って後悔したでしょう。
    恩を仇で返してしまったという事実は消えません
    やっぱり今一度読んでみると悲しいお話です。

  • おまえだったのです

  • 教科書で読んで泣いた。
    悲しく美しい物語。

  • 日本の昔話はあんまり得意ではないのですが、あなどっておりました。

    最後の「ごん、お前だったのか」でいつも泣いてしまいます。

  • 読み手がどちらの側に視点をおいて読むかによって話の奥深さが違ってくる。長い時を経てもなお、読み継がれる童話を、じっくり、じっくりと読んでほしい。悲しい結末であるが、そこにも作者のメッセージがある。

  • 絵本ってよりは、初めて読んだのは国語の教科書だったような…

    班毎にパートを分けて、紙芝居か何か作った記憶がります。

  • 幼い頃、学校や家で読んでもらった(自分で読んだ)ことがある人は、その頃のことを思い出しながら読みましょう。

    思い出すって脳の活性化にもつながるそーですよ。

    ごんぎつねって何度読んでも○○ちゃうよねーとか。
    ごまかしてもみんなわかっちゃいますよ。

  • 名作、いつ読んでも

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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