- Amazon.co.jp ・本 (1294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040221007
作品紹介・あらすじ
採り上げることばをセットとして扱った。たとえば、自動詞に対する他動詞、見出しの語に対する対義の語などを一括して同時に解説した。意味の記述と同時に、その語の文法的な働き(用法)にも注意した。ことばの働きは形式面からだけで処理できるものではないので、その語の用法が意味とどのようなかかわりを持っているかを具体的に示すようにした。
感想・レビュー・書評
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引いてもそもそもこの辞書に載ってない言葉もそれなりに多いんですが、
「これまでなんとなく使ってきた」言葉について類語との比較を踏まえて、使い分けやその言葉の意味合いに理解を深められる辞書。
辞書?
読んでいて面白い。
二冊目として購入しました。
もちろんサンキュータツオさんの影響です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語を母語としない人たちは、日本語について、母語話者が考えたことのないような疑問を抱くことがあります。類義表現の違いもその一つです。例えば「経験」と「体験」、「父」と「父親」、「使う」と「用いる」の違いなど、母語話者はこれらをほとんど無自覚に使い分けているため、違いを説明するのは簡単なことではありません。
『基礎日本語辞典』は、このようなニーズに答える日本語の辞典です。類義表現と対比することや、基本的な意味から派生的な意味への広がりを整理することで、語義を明らかにしています。
日本語を母語としない方にはもちろん、日本語を母語とする方にも、面白い辞書だと思います。
(2011ラーニング・アドバイザー/人社 TSUDA)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=284482&lang=ja&charset=utf8 -
日本語のさばき方をもう一度学び直したくて読んだ本。 すごくわかりやすく飲み込みやすい。
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その語の用法が意味とどのようなかかわりを持っているかを具体的に示す。
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基礎的な日本語が分かりやすくまとめられているため読みやすい
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日本語の中でもよく使う「基礎」的な語だけを詳細に解説した辞典。
基礎的な語だからこそ、応用範囲が広く、そこに内包する意味のバリエーションも多様。語釈を簡潔に提示することを目指す通常の国語辞典では、その広範さ多様さを解説することは難しい。
そこで、主体、対象との関係、用いられる文型、感情・意思の有無、方向、一時と継続、部分と全体などの視点から徹底的に分析していく。
例えば「まえ(前)」という語だけで10ページを費やして分析が行われ、「まえ」の持つ意味内容が明らかにされる。
普段から当たり前に使っていて辞書も引くこともない基礎的な語にこれだけの分析ができることは目から鱗だし、これだけ多様な意味内容が含まれていることは驚き。
頻繁に使う辞書ではないが、普段当たり前のように使っているごく普通の語を調べてみると、いろいろ発見があっておもしろい。 -
収載されている語数は少ないが、説明は詳細に書いてある。