王女コクランと願いの悪魔 (2) (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
3.56
  • (11)
  • (15)
  • (22)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 214
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040706153

作品紹介・あらすじ

“悪魔”の身体から解放され人間に戻ったレクスと、無償の愛を注いでくれるレクスと改めて出会ったコクラン。しかし彼らを待っていたのは、二人を受け入れてくれない“現実”だった――。真の物語はここから始まる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 王女と悪魔から、王女と貧民に。一緒にいるだけでも大変だ。
    陰謀の中でしか生きてこなかったコクランちゃん、人に頼ったりお願いしたりという発想がなくて、見ててしんどい。それでも何だかんだ味方がいてよかったね。
    レクスは意外とたくましくブレない。さすが長く生きてるだけあるね。

  • 一巻が素晴らしく好きで続きを買ったけど、あんま響いてこなかったなー
    コクランの話より悪魔さんの話のほうが多いので、悪魔さん好きならいいのかも…でも私、薄幸美人のコクランが好きなんだよー…
    面白かったんだけど、響いてこなかった。

  • 1巻が面白かったから買ってみたけど、ちょっとコクランとレクスをくっつけようってのが強くなっちゃって苦手な感じだった。
    コクランが「女」になっちゃった感じ。

  • お伽話には、細かい理屈が必要ない。前作だけで完結していれば気にしなくても良かったけれど、続き物にしてしまったが故その尻拭いに苦労したのではと斟酌せざるを得ず…。結果として尻拭いはうまくいっているように見えるが、はてさて。こねくり回した理屈を経てなお、上手に終わってくれることを祈ります。

  • ハッピーエンドの続き、を読めるとは思わなかった。でも、続きってことは、また波乱があるわけで…。途中コクランが心配になったけど、最後の最後で二人が会えたので良かった。離れてる間に色々あったおかげで、二人とも少し成長が見える。

  • うーん。
    帯のセリフに煽られて買った(前作のあとがきに惹かれたのもある)けど、何て言うか、消化不良〜。作者がメインで描きたいことって、何と無くわかるけど…。折角新しい登場人物もいて、コクランにたいする周囲の変化もあったんだから、世界観をもっと書き込んでもよかったのでは。
    もう照準がコクラン(とレクス)に完全に絞られすぎてて。なんだか勿体無い。

  • 「君が好きだ。コクラン。…愛しているんだ」
    悠久の時をさまよい続けた悪魔と、孤独の運命を受け入れ続けた王女。
    奇跡によって逃れられぬ虚無から解き放たれたレクスとコクランは、改めて出逢った。
    しかしレクスは捕らえられ、コクランの知らぬ間に後宮から追放されてしまう。離ればなれになっても、三度出逢おうとする二人。
    それを阻むのは、どこまでも深い後宮の闇と、初めて知る後宮の外の世界だった…。
    「めでたし、めでたし」のその先に、真の恋物語は始まる。

    一巻読んでもの凄くハマったので、二巻が無事に発売されてまずは万々歳。久しぶりに予約買いした。
    一巻の終了直後からの、まさしく続きからのスタート。
    せっかく想いが通じ合ったところだけど、この二人を取り巻く現実は相変わらず厳しすぎる。コクランがレクスを庇わずに突き放した時は、あれは気の迷いでしたとか言い出さないかとちょっとドキドキさせられた。
    予想外の展開で牢から脱出した事で、一人城下に放り出される形になったレクスと、消えてしまったレクスを探すために後宮内で奔走するコクランの二つの視点で主に進行していく感じ。
    お互いがお互いを想いながら、もう一度再会すべく尽力する様が描かれていてそれは良いのだけど、どうにも物足りなさを覚えた。
    やっぱりレクスとコクランの二人のやり取りってのがほぼ無いまま進行するせいだなぁ。想い合ってる描写はニヤニヤするんだけど、やっぱり二人のやり取りをもっと見たかった。
    コクランはレクスが消えてしまったことで、形振り構わず頑張っていたけど、やり方がもの凄くもどかしい。こういう姿を見ると、本当に今まで誰にも頼れなかったんだなと感じさせられて、切なくなる。甘え下手なんてレベルじゃない。アイネもさぞ悔しいだろう。
    最後はちゃんと何とかなったので良かったけど、二人の状況はほぼスタート地点から変わっていないので、本当の戦いはここからといった感じ。
    ぜひ三巻を出してほしい。そして二人の現状に少しは明るい進展を!

  • もしも、彼とは永遠の果てでしか会えないと言うのなら、永遠ほども待とう。

  • ええっ?こんな終わり方?もやもやするわぁ。当然続きがあるんでしょうね?相変わらず後宮は、というか周囲の状況はコクランにとって気の抜けないピリピリした居心地なようで、こちらも読んでいて辛い。そうなってしまう一因はコクラン自身が誰に対しても信用しない壁を作ってしまっているからなのでしょうが、次はもっとホッと出来る人間関係が築けているといいな。

  • あぁ、良いところで終わった。とっても続きが気になって、気になって。
    次の巻の発売日を考えて、その遠さにもだえた。もどかしい。

    物語のハッピーエンドのその後は平坦ではなく、そのまま急転直下、ロミジュリ状態に。
    コクランに、もっと素直になっていいのよ、と入り込んで熱くなる反面、これまでのことを思うと人を信じられない気持ちも分かるし、それが正しいことが多かっただろうな。なんて、ぐるぐる考えてしまいます。
    時に腹の探り合いで殺伐とした空気になる中、レクスに癒される。なんだかんだ心が健康で、強い。

    そして何回読み返すんだろう、私。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第21回ファンタジア大賞大賞受賞作『神さまのいない日曜日』でデビュー。同書はTVアニメ化され、角川文庫版も刊行されるなど、ライトノベルにとどまらない幅広いファンを獲得した。ほか著作に『魔法の子』があり、独自の深い世界観で読者の支持を集めている。

「2015年 『王女コクランと願いの悪魔II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

入江君人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×