犯罪心理分析班・八木小春 アイアンウルフの箱 (富士見L文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040730172

作品紹介・あらすじ

『革命結社アイアンウルフ』を名乗るテロリストによって政治家事務所が爆破された。
犯罪心理分析班の新米刑事・八木小春は、相棒・土岐田のプロファイリングからアイアンウルフを連続爆弾魔ユナボマーの模倣犯として事件を追う。
やがて発生した第二の事件。
さらに第三の犯行予告が送り付けられた。
小春ら犯罪心理分析班は、爆弾が仕掛けられた次の標的をつきとめようとするのだが、狙われているのは土岐田だと判明し!?

土岐田はなぜ狙われたのか。
意外な犯人の衝撃の動機とは?
全く新しい警察小説第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 人の気持ちを読みとれないリーダーの土岐田、サイコパスのエイジ、塚本の犯罪心理分析班に加わっている普通人の八木小春刑事。今回は、宅配で爆発物を送り付けるアイアンウルフを名乗る犯人が相手だが、プロファイリングが二転三転するうちに最終的に、見事に犯人を突き止める。小春も、今回班に加わった間柴も捜査に結構寄与している。彼らのバラバラのようで上手く機能した捜査の様子が、彼らのちぐはぐな会話とともに面白い。サイコパスの2人は法を犯すことになんのためらいもない。こういうものなのかな。

  • 暴言と差別発言で有名な、衆議院議員の事務所に、爆弾が送り付けられた。
    犯人と、その目的とは?

    今回も面白かった。

    人の気持ちがわからない発達障害の土岐田、サイコパスのエイジと塚本、そしてごく普通の刑事・小春。
    警察に正式に認められた、C-Masの捜査を描く、続編。

    プロファイリングで犯人に迫っていくという切り口が、やはり新鮮。

    サイコパスたちは違法行為に躊躇がないので、本来の警察ではできないような手法を取れてしまうのも、痛快。

    コミカルでテンポよく、楽しい作品。

  • シリーズ第2弾。
    第2弾と言っても、1作目を読んでから、次が出ていることを知らなかったので、かなり時間が空いており、前作の内容は全然覚えていない…
    どうやら、前作でバディを組んだ土岐田のところへ出向になった捜査一課の八木小春。出向先「C-mas」には土岐田の他、サイコパスのエイジと塚本がおり、ほぼこの4人の会話で物語が進む。ま、犯罪心理分析がメインだから、しようがないと言えばしようがないが、結構会話だけのページが延々と続くのも、読んでいて疲れる部分も。
    好き勝手な発言が続く政治家の事務所に「アイアンウルフ」と名乗る犯人から爆弾が届き、秘書が爆発に巻き込まれる。
    この「アイアンウルフ」は数年ごとに爆弾を使った事件を起こしていると考えられることから、プロファイリングの依頼は土岐田の元に。プロファイリングの結果から導かれた犯人に迫るべく、捜査に乗り出す小春たちだったが、その捜査は型破りなもので、小春はハラハラドキドキ…
    と言う展開。全然関係なさそうなところから、一気に事件解決してしまうのは絵麻シリーズの時にも感じていたので、そこはご愛敬。捜査一課の協力を得るべく、声をかけた刑事が筒井と綿引だったことから、これは…と思ったら、絵麻シリーズとも完全にリンクしているらしい。
    2作目の今作は「C-mas」のメンバー紹介と言ったところなのかなぁ。

  • 一風変わった者同士だけど。
    何だかんだでいいチームだと思いました。

  • プロファイリングをするチームの捜査を描いた小説。
    自分は凡人という主人公の小春は、空気なんて絶対に読めない土岐田、罪悪感というものが存在しないサイコパスなメンバー2人と爆弾魔に挑む事に…。

    小春のお人好しで、一生懸命な所と他のメンバーの突拍子もないほどの変人っぷりが、面白いコンビネーションで展開していきます。

    事件の展開も変にひねられていないので、まっすぐ読んでいけば良い所も好印象!

    気軽に読める警察小説です。

  • 爆弾犯を追う小春達。相変わらずの曲者揃いの犯罪心理分析班のメンバーだけど、プロファイリングで追い詰めていく姿はドキドキしっぱなしでした。

    小春は捜一に戻りたがっているけれど、唯一の常識人ポジが居ないと成り立たないメンバーだからこそ、小春がいないと困るってのはあるかもですね。

    ジェットコースターの様な展開で、読む手が止まらなかったです。

  • 基本的にはしっくりするがこのご時世にスマホを忘れたりはしないでしょう。事件そのものはプロファイル向きのものと思われるので読み進めやすい。

  • 連続爆弾魔をプロファイリングで追い詰める。今回も三人に振り回される小春が不憫(笑)間柴さんはせっかく手伝ってくれていたのに活躍の場がなくて残念。絵麻シリーズの筒井・綿貫コンビが少しだけ出てた、絵麻・西野コンビも出てこないかな。あのひどい代議士に制裁を加えて欲しかった。

  • 『革命結社アイアンウルフ』を名乗るテロリストによって政治家事務所が爆破された。犯罪心理分析班の新米刑事・八木小春は、相棒・土岐田のプロファイリングからアイアンウルフを連続爆弾魔ユナボマーの模倣犯として事件を追う。やがて発生した第二の事件。さらに第三の犯行予告が送り付けられた。小春ら犯罪心理分析班は、爆弾が仕掛けられた次の標的をつきとめようとするのだが、狙われているのは土岐田だと判明し!?土岐田はなぜ狙われたのか。意外な犯人の衝撃の動機とは?全く新しい警察小説第2弾!

  • 南牟礼議員の地元宮崎の事務所で爆弾が爆発。爆弾は宅配便で送られ、翌日マスコミにアイアンウルフの犯行声明文が。C-masの土岐田秀一は八木小春と南牟礼議員に話を聞きに行ったがー

    ◆発達障害の土岐田のみならず小春ちゃんがキレて怒らせるとはww筒井&綿貫キターーーwwもしかしていつかエンマ様も来るかしら。小春が見破るエイジと塚本の違法行為、「凡人」の感覚、たいしたもんだわ。次回もこの凸凹トリオの絡みが楽しみだけど、感情に左右されない人ばかりだから小春ちゃん、前途多難だよねぇ

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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