語彙力こそが教養である (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
3.67
  • (99)
  • (232)
  • (188)
  • (31)
  • (11)
本棚登録 : 2643
感想 : 232
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820125

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まさに、今の私を言っているかのような内容でした(苦笑)。語彙力一つで、その人に受ける印象が変わるのも納得です。読書と限らず、映画やテレビを通じて私の語彙力に磨きをかけられたらいいなと思っています。
    ぜひ、語彙力をつけたい方に読んでもらいたい一冊です。

  • 教養を深めたいと思っていたところでこの本に出会いました。
    語彙力があるということは、先人達の思考や表現を学んでいるということ、すなわち教養があると述べられています。
    私はこれまであまり読書をしてきませんでした。しかし、語彙を身につけるには読書、特に名著がよいとのことで、少しずつ読書の習慣をつけていこうと思いました。
    語彙力が低いことで能力を低く見積もられるということがないようにしたいですね。

  • 納得させられる部分もありましたが、流石にそこまでは無理という部分まで様々に語彙力向上についてのやり方が知れました。

    その中でも、個人的にドラマをどうやって見るかが為になりました。私は読書は好きですが、ドラマや映画を見ることにあまり面白さを見出せない性分でした。
    しかし、ドラマを言葉のセンスを掴むつもり、「表現を視聴する」つもりで見れば自分の為に繋がるのかと目から鱗でした。

  • 語彙力が人生を豊かにする礎となっているということ、語彙力を高めることの重要性を説いています。
    作者の紹介する作品の好みが偏っているとは思いますが、様々なジャンルの作品を紹介しています。それらを活用して教養を手にしましょう。こんなやり方はどうですか?と決して偉そうに述べるのではない丁寧な書きぶりによって読みやすく、気分良く読み進めることができました。
    本に書かれていることを批判ばかりするのではなく、一度自分の中に落とし込むことができる人におすすめの本です。そして、読了後に感想を書くというのが大層緊張することであり、それに共感できるような方々にこそ語彙力を得るための日常が手に入るのではと思いました。

  • これしなさいとかよりかはこういう風にしたほうが身になるよ。というように書かれている。

    ちょっと昭和感ある人だなと感じたし、好みが偏ってる気がするが、最後には貴方の気になる人の本で試してくださいと書かれているので参考にしやすいです。最後まで読むとこの人の嗜好が大体わかってきます。話し言葉で書かれているため会話をしている気分になり本もスラスラ読めました。

    実践する内容も決して難しくはないので実行してみようと思いました。

  • 語彙力つけたいなと思わせてくれました。おすすめの本も読みたい。そんなことはないと書いてあったが、あまりにも難しい例えを言うと知識のひけらかしに感じるんじゃないかなーと思う。自分は勉強して語彙力を身につけていこうと思うが、周囲から浮かない程度にしなければならないと思った。


  • 自身の日常生活を振り返ると、ヤバいカワイイスゴイエモいが基本的な感情表現で、「語彙力が欠如した教養のない人間」そのもので、文章を書こうとしてもなかなか言葉が出て来ない、、、といった状態で、コンプレックスであるため、この本を読んでみることにしました。

    内容としては、
    ・偉人とされる人の本を音読しましょう
    ・慣用句や四字熟語を参考書等でインプットしたのち、会話でのアウトプットを心掛けましょう
    とか
    さすがにそこまではやりたくないなぁ、、と正直思うところもありましたが、
    その中で
    ・Amazon等の商品レビューを読みましょう
    は、簡単に実行できるため早速実行しています。
    さらに読むだけでなくレビューを書く習慣をつければ、語彙力向上に加え内容理解も深まり一石二鳥ではないかと思い、このレビューを書いてみました。

    語彙力向上のために、とっつきやすそうなものから始めようと思える良本だと思います。



  • 【要約】
    はじめに語彙力を身につけることの必要性を説き、それから具体的な習得方法が幾つか書かれている。

    【感想】
    自ら言ったことが意図しない形で聞き手に伝わってしまったり、この本で言うところの「過小評価」に繋がってしまっていると感じた場面を最近経験し、より語彙力を高めて表現の幅を広げたいと思い読んだ。

    斎藤先生の本はこれが初めてであるが、流石日本語のエキスパートだけあって心地よい文章が並んでいた。

    語彙力を上げるための本として漱石の『坊ちゃん』があげられるていたが、是非とも今年中に読んでみようと思う。それに加えて、いくつか語彙力を高める練習法が紹介されており、自分がやってみたいと思う方法から優先して取り組んでみようと思う。

    【引用】
    6
    思考は頭のなかで言葉を駆使して行われます。つまり、何かについてじっくり考えて意見を持つためには、先にたくさんの言葉をインプットすることが必要不可欠です。

    21
    日本語の90%を理解するために必要な語彙数は、およそ1万語と言われています。ところが、諸外国を見てみると、ケタが違う。英語は日本語の3分の1にも満たない3000語、スペイン語やフランス語にいたっては2000語足らずで、その言語を90%理解できるのです。
    →それは、つまりより高度なコミュニケーションを取れているということどろうか。だとすると、日本のエンタメ(映画、ドラマ等)に関しては世界で勝てる余地は大いにある。

    75
    その人が書いている以上、世間からの評価が高くないものにもセンスは表れているものなんですね。

    163
    智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。

    168
    私たちが使っている日本語は、夏目漱石の日本語を基盤として作られているといっても過言ではないのです。

    187
    当時していたトレーニングは、その時々によって内容は様々でした。漢熟語をできるだけ会話の中に入れる、今読んでいる本の内容を端的に要約する、昨日観た映画のあらすじをわかりやすくまとめて伝える。サッカーの試合の様子が目に浮かぶような説明をする。

    204
    初心の人、二つの矢をもつことなかれ。後の矢を頼みて、はじめの矢になほざり(等閑)の心あり。毎度ただ得質なく、この一矢に定むべしと思へ。

    215
    一緒に仕事をしたいと思われるメールは、「社会人としての型」+「個人の感情を表現する文章」がほどよい塩梅で織り交ぜられています。

    227
    若者から見れば、若者言葉は聖域です。

    227
    私の指標は、「テレビで普通に使われるようになったら、知っておいたほうがいい。」

    229
    清小納言も『枕草子』のなかで、「最近の若者は言葉が乱れている」と憤慨していました。

  • 語彙力を高めるためのノウハウ本。著者は語彙力を身に付けるとコミュニケーション能力を一段高める効果があるという。会話における語彙力の重要性を認識し、身に付けるにはどうすれば良いか、様々な方法を紹介する。
    語彙力についての研究本と思って読んでみたが、内容は普通のノウハウ本で、語彙力を強化するヒントや覚えた言葉の使い方などいろいろ紹介されているけれど、何故語彙力が重要でどのような効果があるのかもう少し論理的な説明が欲しかった。
    語彙力を発揮するには、話し手双方が語彙力を持っていないとコミュニケーションが成立しない。なので、相手の語彙力を推察しながら話すことが必要になる。会話の具体例も沢山紹介されていたが、無理に覚えた難しい言葉を駆使すると、話し手の自己満足と思われそうな例もあった。お互いに感情抜きで話せれば良いが、何を言っているか理解してもらえなかったり、難しい事を言う嫌味なやつと思われたり、感情が絡むと言葉の使い方の匙加減が難しいと思う。
    また気になったのは、この本の方法で中高年が必死になって言葉を覚えても、使う前に忘れてしまうという問題だ。試しにいくつかやってみたが、翌日には思い出せなかった。著者の方法は、記憶力が良い若年層の語彙力強化には良いが、中高年には記憶力の壁がある。これが語彙力強化の最も大きな問題だと思う。語彙力と記憶力は密接な関係があると思うが、どう解決すれば良いのか。著者は反復して使ってみることを推奨しているが、中高年の定着度は低いと思う。記憶の壁を感じている人の語彙力強化方法も紹介して欲しかった。
    と、読後の感想を書いてみて、いかにも語彙力が無さそうな文章を書いている自分に気が付いた。「語彙」という言葉は読めても書くことができない自分が、言葉の達人・斉藤先生の本の感想を書くなんておこがましいことかもしれない。

  • 斎藤先生の本、自分の興味分野でない話でも何故か引き込まれるしスラスラ読めちゃう。この本を読むことで知識探求をするモチベーションがめっちゃあがった。
    語彙力を磨くことがいかに人生の財産になるかが身にしみて分かった。ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟とかシェイクスピアとか必読書を読んでない自分が恥ずかしく思えたので早速本屋徘徊しにいくぞー

全232件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

齋藤孝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×