- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041002360
感想・レビュー・書評
-
なんということだろう。正直に話せばいいというものでもないのか? 話すタイミングや状況も重要? 相手が受け入れられる状況にあるかといったこと? 話せば自分はスッキリするだろうけど、相手がどう思うのか、も配慮しなければならないということか。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レトルト食品工場に勤める若宮は鬱屈を感じていた。花火大会の夜、少女・花歩を殺めてしまう。花歩は母・理絵とともに、被害者が加害者と向き合う修復的司法に携わり、犯罪被害者支援にかかわっていた。13歳の娘を殺された理絵のもとに、犯人逮捕の知らせがもたらされる。しかし容疑者の供述内容を知った理絵は真犯人は別にいると確信。かつて理絵の教え子であった若宮は、殺人を告白しようとするが…。驚愕のラスト、社会派ミステリー。
-
若宮忍
町村理恵
町村花歩
町村智人
原口かおり
折原完
-
加害者の若宮忍と、被害者の母親で小学校の校長を勤める町村理絵。この二人の視点が交互に切り替わりながら物語が展開されていきます。殺害に至った経緯と、事件の当事者たちの心情がリアルに描かれています。
最後に大きな仕掛けもあるので、ミステリーとしても楽しめる内容ですが、展開が多少強引かなと思います。 -
被害者が加害者と向き合う修復的司法というテーマにした叙述ミステリー。
途中、だらだらとした展開がないのでさくさく読めるのはいい。
しかし、それぞれのキャラクターも心理描写も結末に至る伏線もどうも厚みがなく、活きていないような気がした。
それでも社会に存在する課題に切り込んだ作品としてはいいのではないでしょうか。 -
犯罪被害者支援に携わる理恵。少年時代、殺人を犯し理恵の支援で更正したはずの若宮。しかし、若宮の心の内は荒んでおり、理恵の娘を殺害してまう、、、オーソドックスな物語かと油断していたら、最後の最後に衝撃の事実が明らかとなり、オーソドックスどころか、極上のミステリー小説と化しました。今後の活躍が期待される作家さんでしょう。