ダブル・ジョーカー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003282

感想・レビュー・書評

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  • 謎に包まれた結城中佐のスパイ時代の過去に触れた話があったが、よりミステリアスさを増して、キャラクターの魅力が高まった。過去に因縁のある敵国の大佐をも巧みに躱し、情報を盗み取る手腕が垣間見え。

  • 視点がころころ変わるのが面白いが、もっと長編のカラクリが効いたどっしりした作品を読みたくもなる。
    誰が誰なのか有耶無耶でわからないのも良い。ナカネは最後は日本に戻ってきてほしいなぁ。

  • 「ジョーカーゲーム」の続編。

    スパイ養成学校「D機関」設立者である結城中佐の過去の話も出てきます。
    短編集のすべての話から、いかに結城中佐が人間離れした能力と忍耐力を持っているかがわかる。
    でもこのシリーズこれで終わっちゃうのかな?!
    最後があーやって終わるということはやはりないのかな?!

    気になる一冊。めちゃ淡々とした内容なのに非常に面白かった!

  • 『ジョーカー・ゲーム』同様、単行本版がなかったので角川文庫版で登録したけれど、読んだのは単行本版なので、文庫版に収録されている『眠る男』は未読。

    『ジョーカー・ゲーム』よりも数倍面白かった。
    特に『蠅の王』と『柩』。読みながら話の展開と着地点を想像するのが楽しい。
    情景描写が浮かびにくい話も、ラストで真実がわかるとなるほど、と唸る。D機関の人間によって追い込まれていく人間も、気をとられた隙に失態を演じるD機関の人間の話も、どちらの側からの物語も面白い。
     シリーズ2冊目にして、はまった感覚が持てた。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    結城中佐率いる異能のスパイ組織“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの諜報組織“風機関”が設立された。その戒律は「躊躇なく殺せ。潔く死ね」。D機関の追い落としを謀る風機関に対し、結城中佐が放った驚愕の一手とは?表題作「ダブル・ジョーカー」ほか、“魔術師”のコードネームで伝説となったスパイ時代の結城を描く「柩」など5篇に加え、単行本未収録作「眠る男」を特別収録。超話題「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第2弾。

  • ジョーカー・ゲームの第2弾。今回も結城中佐率いるD機関の暗躍が6作品で描かれる。

    D機関設立の翌年、陸軍独自の諜報機関、通称風機関が創立される。彼らの戒律は「躊躇なく殺せ。潔く死ね。」
    風機関がD機関を陥れようと企てるダブル・ジョーカー。
    敵対する国のスパイの視点から、D機関のスパイ狩りを描いた蠅の王。
    ハノイを舞台に民間人を使い、大規模な詐欺を防ぐ仏印作戦。
    ドイツで起きた列車事故で犠牲となった日本人をきっかけに、魔王結城中佐の過去が描かれる柩。
    真珠湾攻撃の直前までアメリカに侵入していたスパイの人生を描いたブラックバード。
    前作、ジョーカーゲームで登場したスリーパーを描いた眠る男。

    007やM:Iのような映画で描かれるスパイと違い、この作品で描かれるD機関のスパイ達を見破るのは難しい。どこにいても違和感がなく、印象に残らない。影のように現れ、風のように消える。
    魔王の指導の賜物か、表舞台に中々姿を見せないD機関。そして前作以上に登場しない結城中佐。けれど、彼らはそこにいて、全て見透かされている。

    柩を読んで、結城中佐をもっと知りたくなった。眠る男のように、次回作で伏線のような作品が描かれることに期待。

  • 続き物でも面白かった!

  • それぞれのエピソードが予想した展開と違って楽しめました。

  • 2作目。前作には勝てない感じでしたが、今回もよくできた話ばかりで面白かったです。D機関ご苦労様ですw次作も気になるので読みます‼

  • 「ジョーカーゲーム」シリーズの第2作目。またも一気読みしてしまった。ブラックバードがお気に入り。顔のイメージを一瞬一瞬変化させることで他者に残る印象をぼかすとか、そんなことできるのか…?
    「何者にもとらわれず、自分自身の目で見ること」

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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