北の舞姫 芙蓉千里II (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008355

作品紹介・あらすじ

売れっ子女郎目指し自ら人買いに「買われた」あげく芸妓となったフミ。初恋のひと山村と別れ、パトロンの黒谷と穏やかな愛を育んでいたフミだったが、舞うことへの迷いが、彼女を地獄に突き落とす――。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻より好き。
    最後のほうは思わずたかふみぃぃぃ!!!
    と言いたくなる、、
    理性じゃなくて本能的に行動する後半のフミ。
    これぞフミ!

    結構長さはあるはずなのに、気づいたら読み終わってた、、
    私は貴文応援してるよ!

  • 濁流に飲まれるかのような展開。
    「そこでその人物が出てくるかあ...!」と純粋に驚かされる一方で、少女漫画的というかこちらが意識の片隅で望んでいる人物が出てくるという感覚も少しありつつ。しかしストーリー全体としては予測不能であり、まるでジェットコースターのよう。中盤〜後半は勢いで読み切ってしまいました。(須賀しのぶ作品にありがち)

  • 友人から勧められた、大河少女小説の2巻目。
    1巻目で後悔を知って、大人になったフミが今度は自分を取り巻くしがらみを捨てて、愛してくれる人たちを捨ててでも自分自身のために生きようと決心する過程の話、という感じ。
    これだけ強く一途に、自分の気持ちに素直に生きていけるフミの生命力に、羨ましさを覚える。
    個人的にはこの後の黒谷さんに期待したい。続きの文庫化を楽しみに待つことにします。

  • 前巻読んでから間を空けてしまって、ちょっとうろ覚えだけど面白かった。壮絶な展開。スランプから慰問旅行。特訓からスランプ脱却し、また慰問旅行で拉致され陵辱。そして鷺娘で舞の頂点に。さらに失踪から再会と。アップダウンが激しい。フミの行動力、思い切りがすごい。どれだけ踏みにじられても立ち上がる。貴文はここから彼女を取り戻せるのか・・・?もうお呼びじゃない感じなんだが。

  • 1巻は終始駆け足だったが
    今回は趣き変えてちゃんと行ったり来たりを繰り返すふつうのお話
    終盤からはフミがカリエと見分けつかなくなってくる
    主人公がお話を動かす機関になっているつくりごと感はあるが
    そこで展開される様が作者の本領なのかもしれない

  • 前の巻より面白かったです。フミが自分の行動を客観的に見られるようになってきたからでしょうか。あとは、行動範囲が広がって、目まぐるしく動く社会情勢に乗っかってるところが、面白いです。自分の知ってる歴史になぞってお話が進んでいくのが楽しかったです。相変わらず、都市や人の名前が読めないですが。

  • 一巻の勢いがなくなったので、2巻まででいいかな、と思ったら後半巻き上げた!!3巻も読みます。
    貴文の思いが届きますように!

    2018.7.4

  • 今回もフミの持つエネルギーにあてられるように読み進みました。

    物語の本流とは少し離れたところなのですが、かのくまさんが、「故郷」について語るところが、不思議と印象に残りました。このシリーズを静かに貫いているテーマのひとつは、こういったことなのかも知れないと感じました。

  • おフミちゃんがカリエになってる....と思ってしまった巻。
    スランプをド根性で解決したら開眼して飛び去ってしまったので、舞の話はここまでなのかな?黒谷さんがちょっとかわいそうになってしまったラストでしたが、彼に次の出番はあるのでしょうか....。

  • 貴文さん遅いよ!!w

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著者プロフィール

『惑星童話』にて94年コバルト読者大賞を受賞しデビュー。『流血女神伝』など数々のヒットシリーズを持ち、魅力的な人物造詣とリアルで血の通った歴史観で、近年一般小説ジャンルでも熱い支持を集めている。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で直木賞候補。その他の著書に『芙蓉千里』『神の棘』『夏空白花』など。

「2022年 『荒城に白百合ありて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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