魔女の宅急便 2キキと新しい魔法 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008508

感想・レビュー・書評

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  • 魔女について、魔法について、善悪について、キキが疑問を持ち葛藤し自分なりに考えていく。悩みもそのふっきりも、与えてくれるのは人との出会いとふれあい。一人で悶々と考えているだけだときっと得られないもの。

    そして最後にキキが行き着いたのが、今までずっと嫌がっていた、新しい魔法を母から受け継ぐこと。昔はあんなに嫌がってたのに、今じゃなんで嫌だったのかわからないくらい、すごくやりたいの。そうお母さんに言うキキを見て、ああ人ってこうやって殻を脱いでいくんだなと感じた。

    その新しい魔法、くしゃみの薬の作り方も、またいいんです。

    材料のくすりぐさは、一年の中の決まった時間にお清めをし、決まった時間に種をまき、決まった時間に水をやり、そして決まった時間に収穫する。

    しかもその年の収穫する量は、ちょうどいい量をくすりぐさが、そして自分の心が教えてくれるっていうんです。ちょうどいい量を収穫して、ちょうどいい量を来年の種のために残しておく。

    素敵だなあと。どこかあったかい、心の籠もった儀式は、好きだなあと感じる。無機質な形式ばったことは嫌いなのにね。

  • シリーズ、2作目です。主人公のキキが里を離れてから少しずつ今まで気が付かなかった大切なことにゆっくりと、着実に気がついていく様子をほほえましく眺めることができました。事を素直に受け止めることはとても大切ですね。

  • 副題が新しい魔法となってるのに、なかなか新しい魔法に出会わないので、あれれ?と思ってましたが最後に納得☆ 一巻から比べて、少しだけ大人になったキキが可愛らしいです☆そしてジジも可愛らしいです☆ふたりとも、ボーイフレンドやガールフレンドがいて、その悩みも微笑ましいので♪ 黒い手紙のお話は切ないんですが、そんなもん渡すなよ〜と思ってしまいました;^_^A 引き続き読みます☆児童書なんだろうけど、なかなかハマりますよ☆

  • 大好きな映画、「魔女の宅急便」の原作(?)の2作品目。
    宅急便屋2年目のキキが登場します。
    目次をひらくと、ずらりとお仕事が16章分書かれていますが、1つにつき20ページの完結したお話なので、気になったお仕事から、時間のない時でも読むことができます。
    それぞれのお仕事はユーモアと町の人たちとの心温まる交流であふれています。
    「また頑張ろう」という決意と、優しい気持ちをくれた一冊です。
    2019年6月 勤務先の図書館にて貸し出し

  • キキ14歳。
    泣きそうになる。
    りんごのエピソードがお気に入り。

  • 最近落ち込むことが多かったので、心を温めてもらったような気持ちになった。とんぼさんの「あのおばあちゃんは自分の時間をもってるんだよ」という言葉も心に残った。

  • 2018年10月22日購入。
    2020年5月8日読了。

  • 角野栄子女史②
    コリコの町へ帰るから始まり、16のエピソード。
    14才のキキの1年間と、2度目の里帰りで母親の「くしゃみの薬」作りをすることに。
    映画でしか知らなかったキキとジジの世界へと♪

  • 大切なお届け物の配達の途中で寄り道してエライことになって、お届け先に謝ることになるなんて、まだまだ子どもだと思ったのに、宅急便のいろいろなエピソードを通して成長していくキキ。「さんぽを運ぶ」はおじいさんとの永遠の別れにウルッときた。そして、最も大きく成長したのは新しい魔法を習得しようと心に決めた「種を運ぶ」なんだな~

  • キキのその後の話が気になって読んでみた。成長とかは分かるが、ワンパターン。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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