名探偵だって恋をする (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010075

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから想像できるような展開ではなかったです。
    短編集なので日常系のちょっとした事件を、片思い或いは恋人とのなんやかんやを挟みながら……な展開かなと考えていると裏切られます。悪い方向に。
    純粋に恋を扱っているのは2作品だけでした。「花酔いロジック」の森晶麿さんと「浮遊惑星ホームバウンド」伊予原新さん。まあ、伊予原さんは見る人によっては、という感じでしたが。
    反対に椹野道流さんの「ローウェル骨董店」は恋のこの字すら出てこない。なぜこの作品を? 理解に苦しみます。兄弟愛とか?
    変わり種の宮内悠介さん「空蜘蛛」、吉野まほろさん「消えたロザリオ~聖アリスガワ女学校の事件簿」は対象が人間ではないにしろ、恋する物にたいしての惜しみない愛情に溢れているように思えます。

    スイ研面白かった。単行本で発表されてるのかな?

  • タイトルから想像していた話と、何か違った。まぁ男女間のものだけが恋愛だけが恋ではないといえばそれまでだが。
    「秘密の小箱」椹野道流、「花酔いロジック」森晶麿、「浮遊惑星ホームバウンド」伊与原新、「空蜘蛛」宮内悠介、「消えたロザリオ」古野まほろ、の5話収録。
    2014/9/11

  • 宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
    影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。

    アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)

    他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。

  • 古野まほろ「消えたロザリオ――聖アリスガワ女学校の事件簿1」だけ読んだ。
    時系列的には一番最初?の事件になるっぽい。まあいつもの論理展開は短篇なのでさすがに抑えめですが、これからシリーズに入るのは割とアリかな、と。
    しかしこれを「恋をする」というプリティな本に収めるのは、若干詐欺かと…。

  • 伊与原新めあてで買ったけれども期待外れ。全体的に自分の年齢で読むのがつらいというか居場所がない感じでした。最後の古野まほろさんの作品が面白かったので星三つにしましたが、それがなかったら星二つでした。

  • 【収録作品】「ローウェル骨董店の事件簿」 椹野道流/「花酔いロジック」 森晶麿/「浮遊惑星ホームバウンド」 伊与原新/「空蜘蛛」 宮内悠介/「消えたロザリオ」 古野まほろ

  • 古野まほろ目当てで購入。
    一つひとつの話は面白いと思ったのだけれども、タイトルと内容自体はあまり関係ないものが多く、作家さんのシリーズのスピンオフをただ集めただけでアンソロジーの出来としては微妙。
    読んだことのない作家さんの作品に触れることが出来たのでその点は良かった。

  • (収録作品)ローウェル骨董店の事件簿ー秘密の小箱(椹野道流)/花酔いロジック(森晶麿)/浮遊惑星ホームバウンド(伊与原新)/空蜘蛛(宮内悠介)/消えたロザリオー聖アリスガワ女学校の事件簿1(古野まほろ)

  • タイトルから連想するほど恋愛要素はなかった。スイ研面白い。単行本も読んでみよう。

  • キャラ立ちメインのアンソロジー。ミステリというくくりではあるけれど、全体的に謎は薄め? 恋も必ず関係なかったような……? でもまあ読みやすく、シリーズものへのとっかかりにはなりそうです。
    お気に入りは古野まほろ「消えたロザリオ」。一番しっかりとミステリ。そして私も勘違いしていました……へえ、そうだったんだ!

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著者プロフィール

1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。19年、『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞を受賞。20年刊の『八月の銀の雪』が第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補となり、2021年本屋大賞で6位に入賞する。近著に『オオルリ流星群』がある。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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