ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012376

感想・レビュー・書評

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  • 第5巻
    2016/5/7図書館から借りた。
    P320 部長が肩をすくめた。
    「そこは最終的には、藁谷先生本人が決めることですよ。ただぼくの好きなホラー映画に、こんな台詞があります。”親であることは特典であって、権利ではない”とね」

  • シリーズ5作目。相変わらず遅々として進まないラブコメ状態(かなり進んでいるみたいなのに、本人は気づいてないのがまたなんとも)に脱力したりも。そしてゆるくてほんわかしてそうな雰囲気に騙されると、とんでもない恐怖にぞくぞくさせられます。
    幽霊よりもやはり人間心理の恐ろしさですね。特に「まよい道 まどい道」が怖かった! ピエロという要素もだけれど、子供心にあの言葉はあまりにもトラウマになっちゃいますよね……ラストのしんみりも良かった。
    しかしそれにしても。森司がどんどんかっこよくなっちゃって。いや、これはモテるでしょ(笑)。

  • ホラー系キャンパスライフ、糖分多めの第5弾。
    2年生は秋の物語、学園祭と絡めての怪異譚が何本か。

     告げ口心臓
     啼く女
     まよい道 まどい道
     姥捨山奇譚

    相変わらずに人の悪意の浮かばせ方がなんともうまく。
    随所随所で、背筋に“ゾクッ”と来ました。

    中でも、双子のシンクロの材料とか、フムフムと。
    吸血衝動の話は上手い組み立てだなぁ、、と。

    『空の境界』や『痕』『月姫』辺りがお好きであれば、、
    なんて、マニアックなネタでスイマセン。。

    にしても今回、三角関係未満のな争い?が勃発するのですが、
    珍しくこよみちゃんサイドでの話も出てきて、、

    なんとも、二人の間のもどかしさに拍車がかかってきました。

    にしても、ラスト、あんな風に「秘密」なんて言われたら、
    たまらんでしょう、いろんな意味で、うん。

    さて、次は冬と言えば定番の“クリスマスネタ”でしょうか、
    既にオチが見えているような気がしないでもないですが、楽しみです。

  • 背ラベル:913.6-ク-5

  • シリーズ第5弾。

    4話からなる短編集。
    作者の作品にやたら登場する毒親がまたまた登場により不快感あり。

  • ふたつの金言。
    「親は、子どもに、正しいお金を使うのが嬉しい」
    「親であることは、特典であって、権利ではない」

  • #読了

    このシリーズを読んでると自分の知っている単語がまた別の意味を持つのではないか、と思えてくるから好き。
    片方の側面からしか物が見れないあたしだけど
    もしかしたらこういう側面があるのかもしれないね、と思わせてくれる文体が好き。

    と、言うわけで!今作も楽しかった!!(語彙力)

  • 読書録「ホーンテッド・キャンパス恋する終
    末論者」3

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p165より引用
    “ 甘いものをすすんで食べる習慣がない森
    司でも一目でわかる。これはおそらく他人か
    らもらわない限り、一生口にすることはない
    たぐいの菓子だ。個人的嗜好にかかわらずあ
    りがたがって食わねばならない、庶民とは別
    世界の食い物である。”

    目次より抜粋引用
    “告げ口心臓
     啼く女
     まよい道 まどい道
     姥捨山奇譚”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第五弾。
     人の良さにほだされて甘く接した恋敵から
    の誘いに呼び出され、飲み会に参加した主人
    公・八神森司。あまり見知った顔が無い会の
    中、目の前にいたのは懐かしい人物だった…。

     上記の引用は、頼みごとを解決してきた人
    たちの、卒業旅行のお土産が集まってきたシー
    ンでの一節。
    旅行先でありがたいような品物を買うとなる
    と、かなりのお値打ち物になるでしょうね。
    オカルト研究会のしてきたことは、それだけ
    のことなのでしょう。情けは人の為ならずで
    すね。
     大学祭の話である三話目は、ここまでの登場人物の多くが出演していて、総集編のような雰囲気を醸し出しています。まさにお祭りの盛り上がりを見せる話です。

    ーーーーー

  • 恋する終末論者

    地球滅亡の最後の日、あなたはナニをして過ごす

    恋する男はこの質問には答えられないのである

  • 好きなシリーズになりつつある。八神くんがどんどん男をあげていて、読んでいて楽しい。ストーリーも毎回多種多様でおもしろい

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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