寄居虫女 (単行本)

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著者 : 櫛木理宇
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年8月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018347

寄居虫女 (単行本)の感想・レビュー・書評

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  • 「赤と白」を読んで以来、ずっと気になった作家さん櫛木理宇さんの本が届いたので小躍りしてしまいました♪櫛木さん、ブクログスタッフさんありがとうございますm(_ _)m


    「赤と白」でもそうだったけど抑圧とか閉塞感が半端なくって、安心できるはずのマイホームなのに「孤絶」と「密室」で、覆われていく過程で具合が悪くなりそうになりました。幕間があるのでラノベぽっくて読みやすかった。読みやすいけど内容が内容なので、読了後は精神的な疲労感に襲われました。


    最初タイトルを見た時『ヤドカリオン』かと思った。本当は『寄居虫女 ヤドカリオンナ 』寄居虫・宿借(ヤドカリ)、だけど宿仮、宿狩りとも受け取れるような気がする。


    読んでいる最中、この物語に終わりまたはエンディングは訪れるのだろうか…と不安になって仕方がなかった。こっちまで小さくなって息をひそめてしまいました。最近読んだ●●式育児本や●●式心理学のフル活用と悪用。どこかで聞いたことのあるマッサージ師や占い師の洗脳騒動。警察の過酷な取り調べ、カルト教のマインドコントロール。記憶に新しい尼崎市のあの事件…。


    機能不全な家族を狙ってやって来る存在。孤独感や脆弱な心の隙間から入り込んでくるウイルスのような白い女。絶妙な加減の飴と鞭。家族という名の血や絆は「絶対」と信じられているだけに、一度狂いだしてしまうともう崩壊は止まらない。巧みに仕組まれた過程の一つ一つがこわかった。


    被害者と加害者の協力関係や被害者と加害者の立場の逆転。「黒い家」でも感じた生き残った中にさらなる予備軍が潜んでいそうで、そっちの将来の方が心配になった。狂気は感染するって言うけど、この事かと思った。狂気に触れて潜在していたものが目覚めることがあるのかもしれない。(これが一番こわいかも…。)


    引用・参考文献の本も合わせて読みたくなる。ネットで検索もしたけどゾッとすることが多くってやめた。


    監禁や暴行シーンの合間合間に、窓の外の風景や花の描写があって、非日常・暴力と日常・平穏のギャップが救われない絶望に拍車がかかって、読んでいる方も無気力な状態になった。中盤は心臓ドキドキして一気に読んでしまいました。


    「ホーンテッド・キャンパス」は未読だけど、櫛木さんの作品また読んでいきたいと思いました。ありがとうございました。

  • 尼崎事件や北九州監禁事件を彷彿とさせるような、おぞましいホラー。その女を家に入れてはいけない、入れたが最後、寄生され、中から食い荒らされ、家族は崩壊してしまう。。

    同情を誘って家に入り込み、鈴をふるような美声で相手を賞賛し信頼を得、誰もが抱える悩みや秘密を吐露させ、十分な睡眠時間を与えずに体力や判断能力を奪い、恐怖心と依存心につけ込んで、家族同士憎み合い監視し合うようにし向けて次々家を崩壊させるヤドカリ女 葉月。
    赤の他人にかき乱されて、次第に狂っていく家族が怖い。。。望月峯太郎さんが漫画化したら、よりホラーサスペンスとして活きるんじゃないでしょうか。。。

  • 気になっていた作家・櫛木理宇 さんの作品「寄居虫女」
    ブクログさんからのプレゼントに当選して拝読。
    嬉しいプレゼント、わくわくしながら本を開きました。
    寄居虫女は、家に住み着くというストーリーですが、実のところ、誰にもある心の闇に住み着くと捉えました。
    人の持つ、醜い嫉妬心や弱さ。
    その部分だけが大きくなると、周りがわからなくなり、不思議な存在である人間までも受け入れてしまう。
    読んでいるうちに、非現実ではあるけれど、現実のような感覚になっていきました。
    途中から一気読み。
    気になるとラストまで読まずにいられなくなり、シャカシャカと読みました。
    事件の真相がわかると、親子愛、兄弟愛、の大切さ、そこを育てる家庭の場がいかに大切であるかを感じ、胸が痛くなりました。

    醜い心は誰もが持っている。
    けれど、それを口にしたことで、なにかがゆがむのかもしれない。

  • 一気に読んでしまった。尼崎の事件でなぜ身内同士傷つけ合うのかわからなかったが、このようなマインドコントロールがされていたんだと、怖くなった。
    葉月が入れ替わっていたというのが、少々納得がいかなかった。結末には多少救いがある。

  • 「あの」事件を彷彿とさせる内容で、ある種の覚悟をしながら読み始める。

    どう考えてもこんな状況は不自然だ。普通ならそう感じる。でもその家族に置ける「普通」ではない状況化だったらどうなる?


    ヒトの弱い襞に喰らい付く寄生虫のごとき『ヤドカリ』たち。微に入り細に入りの攻撃に屈しないと宣言出来る程の精神力は持ち合わせていない私なんぞは、直ぐに落ちるんだろうなあ。

    自分の闇を自ら受け止めているヒトになら奴等に対処する事が出来るかも知れない。他人の庭は「どす黒い」のだと見極める目を持っているから。

  • なぜコレが読みたいと思ったのかは忘れたが、ずっと前から読みたくて図書館にて借りる。
    誰かのレビューだったのかなあ?
    忘れたがすごい読みたかったヤツ。
    コレはかなり面白かった。
    怖いというよりも、ずっと胸くそ悪い感じだった。
    前半中盤ともう読むのが止まらない感じで面白かったのだが、最後の方が急にあっけない感じで終わってしまったのがちょっと残念。
    たぶん葉月はひとりではなく代々継承されていくんだろうとは思っていたが、なるほどね。
    美海が次の葉月になるんじゃないかと思っていんだけどなあ。
    いやあ面白かった。

  • 洗脳って恐ろしいなぁ。北九州の事件をモチーフにしているらしいけれど、尼崎の事件を想起させるような。グロイ表現はあまりないので読んでて気持ち悪くなったりはしないけれど最後が少し消化不良である。

  • 他人の家に入りこんで、人間の心に潜む嫉妬や疑心を上手く利用してその家族をコントロールしていく子連れの女。やがて女の弟を名乗る若い男まで同居するようになり、家族の心はバラバラに。
    心理ホラーか。

  • 怖かった怖かった怖かった!きっと最後はみんな救われて、ほっと出来るはずだという期待感を励みに最後まで読んだ。実際の最後は、え!?そうなの!?って感じで、ここまでは予想できなかったな。怖かったし辛かったけど、面白かった!

  • むちゃくちゃ恐い(。ŏ﹏ŏ)
    マインドコントロールされていく過程が恐すぎる。。。
    無理やりの睡眠不足がどれだけ精神崩壊させるかがめちゃくちゃリアル(¯―¯٥)

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