鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018897

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物多すぎて、独自の用語も多すぎて、読み終わるだけで達成感。。
    大枠の話しか楽しむ余裕がなかった自分が悲しくて悔しい。

    こういう超大作ファンタジー、小中学生のころ大好きだったし、いくらでもはまりこんで読めたのにな…記憶力と集中力の衰えを感じました。
    映像化作品に期待!

  • 内容がわかりやすかったが、終わりが、え!もう終わりなのかい。と、おもった。

  • the物語でした。コロナウイルスのパンデミックの中、ウクライナに侵攻したプーチン。この本の世界と重なるものを感じずにはいられませんでした。物語の先でヴァンとサエとユナに幸あることを願わずにいられません。そして、この世界の平穏を。

  • 上巻を読み終わってから一気に読んだ。この本を原作にした映画が今上映されているのは何かあるのかもしれないなと思ってしまう。この長い物語をどのように映画にされたのか楽しみだ。

    p467
    病に命を奪われることを、あきらめてよいのは、あきらめて受け入れる他に、為すすべのない者だけだ。他者の命が奪われることを見過ごしてよいのは、たすけるすべを持たぬ者だけだ。

  • 映画の方も順延に次ぐ順延でやっと年明けには上演になるらしい、そのお陰で他の本の合間合間にハードカバーも持っているが携帯出来るKindleでやっと読了出来た。ハリーポッターが流行った頃、国内外問わず集中的にファンタジーを読んだが、どれもこれも争いの話ばかり、どんだけファンタジー作家は人殺しが好きなんだよと呆れて、しばらく避けていたが、映画化されるので仕方なく読んだという感じ。2015年本屋大賞受賞作であるが、それほど感動はなかった。ただ今日のパンデミックを予言した様な作品は文学的虫の知らせだったのかな。

  • 最初から面白くてずっと読んでいた2日で読み終わった


  • 上巻で散りばめられた様々な伏線や物語の土台が下巻で一気に重なり合い、本書から目が離せなかったです。
    国、政治、人、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、そこにいくつもの希望や絶望、様々な感情が織り混ぜられていて、とても重厚感のある物語。
    最後は盛り上がりを見せて盛大に終わりを迎えるかと思いきや、ぼんやりとした感じで驚く程静かに幕を閉じ、読み終えた直後はこれで終わってしまうのか?と不完全燃焼な感じでしたが、後からじわじわとこの終わりの深みを感じ、読者の考えを深掘りさせるラストだと思いました。

  • 『感想』
    〇人には自分可愛さと人を守りたいという気持ち、どちらにもぶれてしまう部分がある。その辺りがうまく表現されていた。

    〇何が良くて何が悪いかなんて、絶対に正しい答えを人には見つけ出せない。かといって、神や病が決めていると思うことは、自分がその責任や決断の苦しみから逃げているだけとも思う。

    〇ただたとえそうだとしても、そう思うことが良いか悪いかは人それぞれだ。(以下ループ)

  • 丁寧な言葉使いなのにくどくなく、ファンタジーなのに情景がありありと目に浮かぶ、その圧倒的な表現力にいつも魅了されます。
    人が生きる中で持つ理屈を超えた力に関する記述について、読み終わった後も考えさせられます。

  • 現代病理の科学的説明とファンタジー世界を違和感無く混ぜ合わせる手法がどうにも鳥肌ものの凄さ。
    それでいて、説明が説明として面白い。

    ラストにもうちょっと明確な希望を見せて欲しかった木もするけども、苦さを残して未来の明るさを見せる作者の手法は感動を得る人が多いのではないかと思う。

    世界設定、プロットの精緻さでは同作者の「獣の奏者」より上かもしれない。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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