切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020517

感想・レビュー・書評

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  • 可もあり、不可もあり。
    という感想で星3です。

    社会派ミステリーであるとは思うが
    移植という社会問題を提示してくれているが
    社会問題に提起はしていない印象。
    知識、情報として移植問題を
    知れたのは良かったですが。

    あとミステリーとしては
    動機が弱過ぎ。
    どんでん返しが流行っているようですが
    無理をするとこういう感じに
    なりますよねーという典型かと。

    中山七里さんの作品は
    いくつか読みたいので
    他の作品に期待します。

  • 猟奇サスペンスかと思いきや、しっかりと社会派ミステリーの要素も加えられていた。
    ただ、犯人含めて、自分勝手な人が多すぎる…。読んでて彼らの行動にイライラしてた。
    そんな中、主人公の相棒の青年の真っ直ぐさが、数少ない清涼となってくれた。

  • 読書中に、思わず自分の免許証の裏を確認した
    臓器提供に関する事項にサインしたか否か

    自分の事は勿論、遺族の事も真剣に考えて意思表示をしなくてはいけないのだと改めて思った

    脳死が人の死であるか否や
    考えさせられた

    中山さんの作品をなるべく刊行順に読む様にしているので、若手刑事古手川の成長振りが窺えた
    ああ、これは連続殺人鬼カエル男の時の話をしているのだな、とか思い出しながら読めるのも楽しい

  • 中山作品はハズレがないなあ。今回は犯人ぽい人が何人か出てきたけど、結局想像してなかったところに落ち着いてまたびっくり。
    医療系は色んな思いが交錯して考えさせられていい。

  • この作家さんの「連続殺人鬼 カエル男」がものすごく好みだったので、他のものも読んでみたいと思い、手に取りました

    ほほう!そうなるか!
    と最後まで予測できない展開が続いてページをめくる手が止まりませんでした。

    強いて言えば、臓器移植に関する議論をもう少し整理してもらいたかったような気が個人的にはするのですが、ミステリーとして読んでいるのでおけ!

  • 切り裂きジャックの手口を模した連続猟奇
    殺人事件の発生。中山七里さんの作品らしく本書はただの猟奇ミステリーにとどまらず、臓器移植という今日的な問題をテーマとした社会派ミステリーに仕上がっており、読み応えがありました。

  • 何をもって人の生き死には決まるのか。
    生物学的には死んでいるとしても、その人の臓器が他者の中で生きていたらどうなるのだろう。
    脳死や臓器移植をテーマにした作品で、死体の臓器を抜き取る凄惨な事件には戦慄する。
    それなのに犯人との攻防戦や意外な真相に面白さを感じてしまうので、なんかちょっと複雑。

  • 臓器をスッカリ抜かれた遺体が発見されたことから始まる事件

    3人目の被害者が生前話していた「しんどい」という言葉が心に刺さりました

    最後がいい場面で終わるのは救いです

    それと刑事コンビ好きです

  • ん?ちょっとあっさりすぎ?と思ったら…
    根底にあったものがなんだか切ない。

    久しぶりにゴリゴリの刑事もの。やっぱりこの緊迫感と疾走感だな。
    でもそれだけじゃない問題提起。答えが出るようなものではないけど、考えてみるきっかけがもらえる。それにとても意味があるのだろうな。

  • 臓器移植ってセンシティブ。
    ドナーの肉親、レシピエントの肉親、それぞれの心情を読んでいると心に来るものがある。
    最後の最後までどんでん返しを用意しているのは流石。最後まで夢中になって楽しめた。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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