遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 343
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041022993

作品紹介・あらすじ

天才・西原無量が派遣された島原のキリシタン遺跡で、天正遣欧少年使節ゆかりとみられる黄金の十字架が出土。しかしそれは仕込まれた遺物だった。捏造工作の裏に隠された陰謀とは!? シリーズ第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 今回のはおもしろかった!

    江戸時代のキリシタン弾圧、戦争や原爆、学生運動などいろんな歴史が無理なく絡まっていて、かなりぶっ飛びエピソードにも思えたけど、面白く読めた。

    あとは無量の痛みをグサグサついてくるところでこっちまで痛くなった。。。
    最後の萌絵とのやりとりが癒しだったなぁ

    2023.9.8
    150

  • 2023/11/16 再読
    柳生が忍に気をつけろって言ったのはこの時か。
    ミゲルが登場したのはここかぁ。
    現場は長崎県南島原市日野江城下のキリシタン遺跡。

  • 天才発掘師、西原無量の話3作目。
    今回はキリスト教が絡むのもあってか話のスケールがパワーアップ。
    でも前作、前々作に比べると話のテーマが近代に近くて分かりやすかった。
    今回は戦時中の話なんかも含まれていたので読んでいて辛い部分もあったのだけど、今現在の世界情勢などを思うとあの頃の悲劇がもう二度と起こらないことを祈る。
    新しく入ってきたミゲルはこれから話に関わってくるのか、萌絵と無量に新しい展開はあるのかも楽しみ。

    余談だけど、個人的にこの巻の表紙のイラストが綺麗でとても好き。

  • 架空として読む事にすると面白さが増す。本当??と疑問を持つとそこだけに頭がいって全て否定に入ってしまう。
    諜報員の話は興味深く、もっと戦時中に活躍した諜報員の話を読んでみたいと内容にあまり関係ない事を思う。
    こうやって知りたいが増えていくから興味ないと読まないっていうのはもったいない。が、時間が限られているので速読が必要なんだよね。。。

  • シリーズ3「まだれいなの十字架」

    島原半島の各地にのはキリシタン墓碑が100あまりあるそうだ。
    「まだれいな」はクリスチャンネーム。
    「まだれいな」「マダレイナ」「マグダレナ」
    「マリヤ・マグダレナ」「マグダラのマリア」。
    ダーティなイエズス会。天正遣欧少年使節。
    ちなみに第266代ローマ教皇フランシスコは
    史上初のイエズス会出身のローマ教皇である。
    島原・天草一揆。天草四郎。
    2018年6月30日世界遺産登録が決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の原城跡。

    昭和天皇が戦争終結時に備え、バチカンの影響力と仲介外交を期待したという「昭和天皇実録」の要素も入っている。
    ローマ教皇といい、バチカンといい、
    今年読んだからか、なおさら面白く感じた。
    島原へ行きたくなった。
    シリーズに以上に読みごたえがあった。

  • あってはならない出土品。
    歴史の中でも特に教徒が絡むと、どう足掻いても普通に和解する事は難しく血が流れ沢山の犠牲のうえに生きる事になるんだろうな。
    萌絵さんの事で思わず口を滑らした西原くんには、思わずニヤニヤしてしまった。

  • 遺跡発掘師第三弾は長崎。
    萌絵と忍に懐いてちょっと余裕ができたと思ったら、今度の仕事は教官役と。
    今までとは違う精神的にきつめの追い込まれ方をする無量に、前半は息が詰まる。
    とはいえ萌絵と忍と無量が揃うとなんとなく安心感が。
    最後らへんの無量かわいかったなー。

    ただまあ誰かさんは相変わらずの胡散臭さで……この先これどうなるの……。

  • 妹より。

    今回のは、ずっしりとくるな~。やっぱり戦争ものが絡むとぐっとくるものがある。あと、島原の乱。詳しくないけど、ぐっときた。思わず泣きそうになった(涙もろくていけない)。
    次巻も読みたい!

  • 以前から興味のある題材だったので、中盤で三本の釘が出てきた時点で「これ聖釘だろうな」とわかってしまった。でもミステリーの楽しみって、途中でだいたいわかっても、それをどう収束させていくかというところなのかも(今頃)。心情と景色のシンクロは他シリーズと同じで好みだった。人物描写は一般的にこんなものなのかもしれないけと、ミラージュシリーズを読んでいると、桑原さんだからもっと掘り下げるだろうと期待してしまい物足りなかった。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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