限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?

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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033890

感想・レビュー・書評

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  • 書き口が面白いです。タイトルから想像していた内容と違い、絶賛するような内容というより事実を列挙しつつ手厳しく書いてある内容。
    少々読みづらく飽きる部分もありました。

    こういうった本を読む度、近代以降の日本の闇を感じてしまいます。
    日本は裕福な国であるはずなのに、日本人の幸福度が低い。
    江戸時代までは妖精の国と呼ばれ、清貧という言葉があったのに、
    豊かになったはずが幸せだと思う人が少なくなった。
    豊かさとは、幸せとはなにかと考えてしまいます。

    北欧は一度も行ったことがないので、是非行ってみたいなと思います。

  • なんとなくリベラルでおしゃれでイケアで…じゃなくて、北欧の国々で実際に生きている人々や社会を、ちょっと毒のあるユーモア感覚で真剣に書いている本。
    世界は興味深い人で満ちているわ。

  • 北欧5ヶ国(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・アイスランド)について、おそれながら今まで少しごっちゃになっていた面が自分の中であったことを認識した次第。。それぞれの国の特徴を、ユーモアを交えて描いていて読みやすいです。(500ページもあるけど!)
    昔、京成高砂あたりで話しかけられたスウェーデンの人(この本を読むと、話しかけてもらったことは奇跡に思えました。まぁそんな盛り上がった会話ではなかった気がしますが)に「スオミって言うんですっけ?」的な質問をして「それはフィンランド」とあっさり返された情けない思い出があるのですが、この本を読んでいればそんなコトにはならなかったに違いない。

    日本では常々「北欧をお手本に」的なコトが言われていますが、この本を読んでみると、良い指標だけをつまみ食いせず、その背景に目を向けないといけないと思わされます。
    例えば、女性の社会参加が進んでいるスウェーデン。出産後早くに子どもが託児所に預けられていることが、比較的少年の犯罪率・青年の軽犯罪率が高い理由の一部になっているのでは?と著者は問題を提起しています。
    他にも、最も幸福度が高い国(デンマーク)や最も教育水準の高い国(フィンランド)も、それってどういうコトなの?的な探りを著者が入れているのが面白いところです。

    北欧にも、日本の全体主義っぽい、忖度しちゃう国民性と一部似通った部分があるようで。成功した社会主義国なんて表現は日本だけだと思ってたのですが、スウェーデンもなかなかのものでした。

    北欧への旅行前に読んでみるのも楽しいかも。ガイドブックよりも国民性について結構突っ込んだ感じなので望ましいふるまいの参考になるかと。(行くモチベーションに影響が出て旅行が中止にならないことを祈ります)

  • 読みづらくて10pで断念。

  • デンマークには「仕事が生きがい」という人はほとんどいない。みな5時には仕事を上がる。年次休暇は6週間あり、7月は国全体が休み。労働人口の2割が手厚い失業手当で生活している。税率は高いが充実した社会保障制度。社会的団結力」人同士の結びつきが強く、集団主義であること。経済的平等性が高い。

  • めちゃくちゃ長いです。北欧の歴史から政治、風習まで網羅してなぜそう完璧に思われるのかということをひたすら書かれています。
    税率を高くして、公共系を充実させている国々だそうです

  • タイトルに反して、ポジ3割ネガ7割ぐらいの内容。個人的にはフィンランドに行きたい。

  • 英国人目線で北欧のいい面、悪い面を整理した本。北欧の入門書として最適。サブタイトル「なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?」は 皮肉が含まれている気がする


    重税&手厚い福祉により 国民間の経済的平等を目指す 北欧モデルが 日本の目指すべき幸福モデルかもしれないが、北欧それぞれの国に 問題があり、日本の方が バランス いい と思った

  • イギリス人の北欧論なんだけれど。おそらくイギリスと北欧の距離って近いんだろうなあ。特にスコットランドとか。
    面白がれるかというとちょっと難しいのが残念。

  • 北欧諸国が幸福なのは、なりたい自分になる自由、やりたい事をやる自由といった社会的流動性が高いから(米英よりも高い)。それは教育の機会均等がベースとなっている。
    ただし、移民との融和は上手くいっていない。移民の収入は-36%。移民に対する恐怖と偏見がある。との事。
    幸福や満足は主観的なモノで統計が全てではないが、経済的成長こそが幸せと思い込んでいる人々にとっては色々と参考になる部分が多いと思う。が、かなり冗長で翻訳ならではの読みにくさは仕方ないのか。

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著者プロフィール

英国サセックス生まれ。トラベルジャーナリスト、フードジャーナリスト。2010年「ギルド・オブ・フードライター賞」受賞。パリの有名料理学校ル・コルドン・ブルーで一年間修業し、ミシュラン三つ星レストラン、ジョエル・ロブションのラテリエでの経験を綴った"Sacre Cordon Bleu"はBBCとTime Outで週間ベストセラーになった。

「2020年 『三頭の虎はひとつの山に棲めない 日中韓、英国人が旅して考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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