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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041038130
感想・レビュー・書評
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見られることを常に意識しているイケメン君と文系のめがね少女とは幼稚園時代のおさななじみ。文化祭の企画実際にやっても楽しそう。
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現代のふつうの(?)高校生が文化祭の企画に取り組むなかで、何かしらの心理的な変化を経験する、というジャンル。活字は大きいし紙は厚めなのでお話はどんどん進展してしまい、「え、そんなところで結び?」と、名残惜しさを感じるまもない慌しさのうちに終わってしまいます。印象に残っているパラグラフのひとつ──
「笹川くんに気まずい思いをさせてしまって、申し訳ない気持ちになる。こういうのが、嫌なんだ。ほとほと、自分にうんざりする。……面倒くさい。早く帰って、ひとりで本を読みたい。切実に、そう希求する。丹念に書きこまれた心理描写を追うことで、他人をわかったようなような気になりたい。そうすれば、少しは安心できるから」(118ぺ)
──そんな、自覚され、実践された内向性の思考の中に閉じこもる主人公には、ぜひともいま暫くの間、そしてできるなら最後の最後まで、その姿勢を貫き通して欲しかった。なんて思うのです。