さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 428
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042083

作品紹介・あらすじ

少女の死から二週間。ケイと春埼は、七坂中学校奉仕クラブに入部する――中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏――能力者の街・咲良田に生きる、少年と少女たちを、やわらかに綴る珠玉の短編集。

感想・レビュー・書評

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    おしゃれポイント。

  • 「ビー玉世界とキャンディレジスト」
    守るべき校則に反抗を。
    真面目過ぎたが故に目をつけられたのだろうが、周りは皆規則を無視したのか。

    「ある日の春崎さん ~お見舞い編」
    お節介なストーカーは。
    考え始めると何が正解なのか分からないだろうが、思う気持ちが一番大切だろ。

    「月の砂を採りに行った少年の話」
    少しでも関心を持って。
    能力に気付いた時に思いついた事なのだろうが、まだまだ計画には穴が多いな。

    「ある日の春崎さん ~友達作り編」
    勧められたまま素直に。
    裏表がない性格と言えば聞こえはいいが、それも度が過ぎると嫌われそうだな。

    「さよならがまだ喉につかえていた」
    自分の意思で使えない。
    変わらない未来を進むはずが、死という形で変わってしまった事実は重いだろ。

    「ホワイトパズル」
    不安定な存在は変わり。
    自身が記録する限り年齢に上限がある事に気づけば、命の終わりと思うだろ。

  • 3巻目で物語の本筋に触れて、
    4巻目を登場人物の過去エピソードを描く短編集に使うとは、なかなか面白い文庫本の使い方。
    彼らがなぜその思考にいたるのか、なぜ彼らの哲学が生まれたのか、その根本に迫る良作。
    最後のホワイトピースはめちゃくちゃ好みだったが、何か関係してくるのだろうか、、、?

  • 短編集。猫の野々尾さん好き。またでてきてうれしい。

  • 河野裕のさよならがまだ喉につかえていたを読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの4冊目でした。
    サクラダリセットの登場人物の横顔を描いた短編が5編収録されています。

    ある日の春﨑さん(××編)、という短編が2編書かれていて、面白く読みました。
    さらに春﨑美空のキャラクターが好きになりました。

  • サクラダリセットのシリーズ第4弾。
    短編集。


    特別収録の「ホワイトパズル」はシリーズとは関係なく読める作品。この作品の透明感が好きです。

  • 4作目にしてシリーズの外伝的な作品です。
    本編のストーリー展開とは関係ないけれど、特に印象深いキャラクターを深掘りしたという感じで興味深かった。
    最後の短編はなんだろう?今後の暗示かな。

  • 2018/4 11冊目(通算63冊目)1~3巻までの話のその後とこれからの巻に続く内容を含む意味合いを持つ短編集。うまい構成だなと思う。読んでいてよかったのは春埼に関する短編の2編と表題のケイに関する短編。春埼に関する短編は傍から見ると春埼とケイは付き合っているように見えるんだなと読んでいて何かニヤニヤしてしまう。春埼の方もケイに対しては好意以上の物を持っているようで何かほのぼのとする。表題のケイに関する短編については、菫を失い悲しいのにどこか泣くことが出来ない喪失感とある女の子との出会いによって、新たな決意をするという点で、本編では悪い意味で達観していて好きになれなかったケイの人間らしいところが見えて読んでいてホッとした。そういう意味では、本編では書ききれなかった、キャラの心情部分が垣間見える短編集だと思った。感想はこんなところです。

  • それが正しいかどうか分からないまま選ぶことなんてしょっちゅうだ。正解に自信があったら選んだ自覚すらないかもしれない。
    その結果の間違いを認めて教訓にし、止まらず進む強さ。見ていて切ないくらい。その覚悟をしっかり感じるから、彼女も揺るがずに信じられるんだろうなあ。

  • 短編集。
    ノノオさんって結構クローズアップされてたんだなぁ…と地味に思いました。
    それにしても友人作りもケイの判断に従うとか…春埼がちょっと気持ち悪い。自分の判断よりも絶対と思えるケイにしたがってた方が楽なんだろうけど… それは人間としてどうなの?と思うレベル。

    最後の恋の話はなんだろう。何かの暗示なんだろうか?

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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