神様の裏の顔 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046067

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は校長先生まで勤め上げ、定年後はNPOで活躍したという故人。
    皆から慕われ、神さまだ、とまでいう人もいた。
    主人公には娘がいた。

    娘は弔辞に、父親が気に入っていた言葉を述べた。
    「人間は、二度死を迎える。一度目は、肉体が死んだ時。二度目は、生きている人の心の中から、消えてしまった時、
    どうか、父を皆様の心の中で、長生きさせてあげて下さい。」
    ー本文より―

    盛大に行われた通夜の席で、久しぶりに元教師と元生徒が鉢合わせる。
    そして通夜振る舞いの席で、過去に起きた事件を話しているうちに、何ということか、故人、坪井先生の裏の顔が・・・・・

    いくつかの事件がでてくるわけだが、
    それは・・・・・
    いったい、良い人なのか悪い人だったのか?どちらだったのだろうと思ってしまった。

    私はこの本に★を3つ、と考えていた。
    でも、4つになった。何故なら、娘の
    話が放っちゃあおけない。
    終盤でえ~っ、と。
    そして、しばらく読むと、ええ~っ!と、考えてもみない展開になってしまった!最後は怖い・・・・・


    2022、1、29 読了

    • アールグレイさん
      こんにちは♪

      ポプラさん、コメントありがとうございます。
      他の方がレビューに書いているので教えてしまいますが、故人には姉妹がいる様に書いて...
      こんにちは♪

      ポプラさん、コメントありがとうございます。
      他の方がレビューに書いているので教えてしまいますが、故人には姉妹がいる様に書いてありますが、実は一人娘。二重人格でした。
      従って殺人事件を起こしたのは・・・・
      最後には、もっと怖い殺人を起こしていたことが判ります。
      その故人は・・・・
      (∋∈;,゙
      2022/01/31
    • アールグレイさん
      故人は、娘が二重人格だったと気付いていたのでしょうか?
      故人は、娘が二重人格だったと気付いていたのでしょうか?
      2022/01/31
    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、自分の的外れのコメントすみません。。。核心的なコメント返しがちょっと心配になりますがサイコミステリーでしたね(笑)
      ゆうママさん、自分の的外れのコメントすみません。。。核心的なコメント返しがちょっと心配になりますがサイコミステリーでしたね(笑)
      2022/01/31
  • 読む前にパラパラめくると字がびっしりあったので内心「うへぇ〜読む自信ないなぁ〜」って思って読んだけど、話に引き込まれていつのまにか読み終えました笑 

    良い人と思っていた人が、殺人を犯したりストーカーしたりとお話しが二転三転して面白かったです(^-^) ラストらへんを読んでなるほど裏の顔ってそういうことか( ̄ー ̄)!って思いました。

  • ゆうママさんの本棚で見つけ図書館予約
    ずいぶんたくさんの方に読まれたような本でした

    うん、確かに面白かった

    神様→犯罪者(殺人、エロじいさん)→
    どんどん変わっていく面白さ
    誰かに考えを引きずられる怖さ

    はあヤレヤレと思ったら、またしてもラストに!
    ちょっと無理があるけれど、面白かったことには変わらない

    心配だよね、長女(次女)

    ≪ 神様を 偲ぶお通夜に 集う人 ≫

    • アールグレイさん
      こんにちは(^_^)/
      かよこさん!

      この本を読んだのですね!そう、姉妹?・・・・このことに父親は気付いていたのでしょうか?
      (・o・)こ...
      こんにちは(^_^)/
      かよこさん!

      この本を読んだのですね!そう、姉妹?・・・・このことに父親は気付いていたのでしょうか?
      (・o・)こわ~~(x_x)
      2022/03/06
    • はまだかよこさん
      こんにちはー
      コメントありがとうございます
      気づいていたと匂わせるように書かれてましたよねえ
      ラスト、こわかったですよね
      ホント、心...
      こんにちはー
      コメントありがとうございます
      気づいていたと匂わせるように書かれてましたよねえ
      ラスト、こわかったですよね
      ホント、心配です、彼女(たち)
      2022/03/06
  • ▪️本書のサマリー
    ・人は誰しも秘密を抱えて生きているもの。
    ・世にも奇妙な物語で取り上げられそうな作品。
    ・喜劇+ミステリー

    ▪️ざっくりなあらすじ
    誰からも慕われていた神様のような元中学校教諭の坪井誠造さん。
    その方のお通夜に生前親しかった人々が参列。
    そんな中、参列者同士が奇妙な繋がりを持ち、坪井誠造なる方、実は神とは似つかぬ所業を生前していたのではと疑惑が上がる。
    故人の教え子、元同僚、故人が中学校退職後に経営していたアパートの店子、近所のおばさん、そして故人の娘が通夜に繰り広げる喜劇を加えたミステリー。
    神らしからぬ所業を行なっていたのは、本当に故人なのか。
    最後の最後に騙されました。
    最初は、笑います。公衆の場で読むのが憚かれますが、後半はテイストが異なり、一気に恐ろしい話に。

  • 坪井誠造氏のお通夜には、大勢の弔問客が詰めかけて、そのほとんどが泣いている。元中学教師の彼は誰からも慕われる素晴らしい人格者だったらしい。
    娘で喪主の晴美をはじめ、弔問客それぞれの視点で故人との思い出を回想するのですが…。人格者と思ってた坪井先生に裏の顔があった?
    タイトル「神様の裏の顔」に引っ張られて、もしかしたらこの人ヤバいやつ?と思いながら、どんどん繋がってくる状況証拠にワクワクしました。しかもそれがまたどんどん覆されていく。
    最後はそっち??騙された〜。
    おもしろかったです。

  • きっかけは、ツイッターで本書を見かけ、面白そう・・と思い、角川のHPで、試し読み。読みやすいし、続きが気になるしで、結局お昼休憩の時に、仕事場近くの書店でいそいそと購入しました。基本、通勤電車でしか本は読まないのだけど、結局帰宅後も読み続け、夜中に読了。

    文句無く面白かったのだけど、あらすじは、あそこまで書かなくて良いんじゃ・・と思いました。
    むしろ、あらすじを知らずに読んだ方が、もっと面白かった気がします。とはいえ、あらすじ知った上でも面白く読めたのも事実。だけども、これから読む人のために言うならば、「あらすじ読まずに読め」とおススメします。

    ネタバレを伏せて感想を言うと、「人の○○○○って怖い・・!」

  • まさに死人に口無しって話。

    テンポ良く話が進んで面白かった。
    でも、死んでからこんな疑いをかけられるくらいなら、すぐに忘れてくれて全然良いですよって私なら思っちゃう。

  • 何となく先が読めそうな展開。と思いきや
    思わぬオチがあって最後まで楽しめた。
    どんな人でもやっぱり「人間だもの」

  • 「逆転美人」で著者を知り、読書。
    文章で笑わせたい、という著者からの読者サービスを感じる。
    お通夜というシチュエーションなのにも関わらず、腹を抱えて笑ってしまった。
    しかも何度も!
    それぞれが故人に思う疑惑が膨らみ、他者と共有した時、疑惑が加速し真実となる。
    故人は犯罪者だったのか!?
    二転三転する故人への想いが絡み合う。

    笑いって元気になりますね。
    元気ない時はリポDよりも藤崎翔!
    今回も参りました。

  • 誰からも尊敬されていた坪井誠蔵の通夜に集まった参列者。それぞれの回想が重なり生まれる疑念。果たして本当に尊敬されるような人物だったのか?

    葬儀の場のみのワンシチュエーションの展開。
    昔観た映画「キサラギ」を思い出しました。

著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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