女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

著者 :
  • KADOKAWA
3.45
  • (155)
  • (298)
  • (339)
  • (99)
  • (43)
本棚登録 : 4242
感想 : 435
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049785

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この人の著作はマンガもエッセイも全く読んだことがなくて、「高須先生と付き合ってる漫画家で、育児マンガ描いてる人」くらいの予備知識しかなかったんだけど、人生壮絶だなー、というのが全体の印象。
    改行多めで文章も柔らかくサクサク読めるのに内容は激重。
    前夫さんについてWikiで少し見たら、戦場カメラマンやってて心が壊れてしまったみたいですね。
    夫婦生活は大変だったけど、その人自身は頑張って生きてる人で、

    「真面目に勤めていた旦那さんでも、そうなるんです。人は変われるし壊れます。
    『この人は大丈夫』と思っていても、先のことはどうなるかわからない。」(P.132)

    っていう著者の言葉が重かった。

    執筆時点で娘さんは絶賛反抗期中とのことですが、娘さんそして息子さんへの愛情に溢れていて、泣きそうになった。
    近くに成人を迎える女性がいたら、お祝いにプレゼントしたい。

    経歴は全然違うけど、四国出身の女性の漫画家(しかし絵はあまり緻密でない)ってことで、柴門ふみさんとちょっと似てる感じがした。
    柴門ふみもエッセイばかり読んでるけど、グサグサ刺して来る。

  • 著者の言葉選びや表現が豊かで面白い。著者と娘さんのやりとりが自分と母親に重なる部分もあって、母親心にちょっぴり感動したりする。
    著者の経験を通して女性が生きていくために必要なことに改めて向き合える1冊。

  • 本著者を信頼している。会ったことも無いのに自分でも不思議な感覚だが、本著者の本を何冊か読んで、この人の言葉は信頼に値すると思っている。娘が2人いるので彼女らへのヒントになりそうかなと手に取る。人生で転んだ時の立ち上がり方を書くという本、面白い。
    最後に著者の強さの根っこを垣間見た気がする。妻も読んだことがあるがまた読みたいと言っていた。
    娘が14になったらまた読んでみよう。

    ■学
    16歳反抗期
    14歳の時に初めて髪を染める子が多い、それまでは自分もいつかアイドルになると思っていた子が、違うと気付きグレたり髪を染めたりする

  • 女の子としての幸せとは一体なんなのか?
    とても悩む20後半に差し掛かる今。

    西原さんのアルコール依存症の夫との経験も通して、女の子に必要な考えを知りたいと思いこの本を手に取りました。

    わたし自身、自分を後回しにしてしまう傾向があります。でもそれはダメ。
    自分の幸せを1番に考えて、自分が幸せで笑顔でいることでパートナーも幸せになれる。
    お金はちゃんと稼いで、ダイヤモンドも車も自分で買えるようになる!自分の幸せは自分で作る。

  • 見覚えのある画風の表紙、将来どうなりたいか悩んでいたこともあって、女子の端くれとして手に取りました。

    子育て?夢?やりたいこと?
    西原さんなりの現実の捉え方、初めは何事も闇雲だけどずーっとそれじゃダメだよね。ふわふわした将来像しか持っていなかった自分が恥ずかしくなりました。

    女の子ってタイトルにあるけど、誰が読んでも響くんじゃないかなと思いました。本当に著者の個人的見解ではあると思うけど、自分はそんな経験ないのに共感しちゃったり、そうやって捉えたんだ、乗り越えてきたんだって純粋に学んだり。

    自分は人生経験まだまだですけど、歳を重ねるにつれ得意だ好きだと思ってることに対する「根拠のない自信」がどんどんなくなっていくのを感じていて、それが怖くっていつも逃げてました。

    プライドをへしおられても、好きなままで全然よくて、離れなくてよくて、大事なのはそこで止まっちゃわないことなのかなって、遠回りでも裏道でも、歩き続けること。全然スマートじゃないけど、プライドが折れた先に進めた人にだけ、自分だけのキラキラした好きなものに浸れる世界があるのかなって思いました。

    けもの道だって道だよって書いてありました。綺麗な道しか歩けないと思ってました。完全に思い込みだったのかも。登山に行って人が作った道を見失っても、けもの道辿れば人里に戻れることを思い出しました。

    そりゃ綺麗な道がいいけどさ、道が埋まってるなら仕方ない、けもの道で行くか。そういうマインドを教えてもらったのかもしれないです。

  • 読みやすい
    刺さる言葉多い

  • 働く事がいかに大事か、なぜ働く必要があるのか筆者の体験をもとに分かりやすく説明されていました。自分は男性ですが、老若男女問わず一度は読んで見たら良い本だと思いました。
    自分で稼がないということは、自身の選択肢を狭めてしまう事にも繋がりかねないんですね。女性と対等に付き合って行く為に、男性の立場から何が出来るのか、考えるきっかけにして行きたいです。

  • タイトルで気になっていて、やっと読むチャンスが。母の思いも、娘の思いも、不思議と共感してしまう。これはきっと、嘘のない言葉だからなんだろうなぁ。西原さんの人生すごいな。すごい人生の人は、すごい人なんだよ。乗り越えられる人のところに試練が来るんだと思う。幸せは自分の手で掴む。人に頼らない。何かあったら逃げるために、逃げ道を持っておく。もっと自立した大人であるために、自分の稼ぎ力を上げたいなと思いました。女は損してるなぁとも思うけど、男よりずっと強い。自分の力で、死ぬときまで生きていけるよう、強い自分をこれからもちゃんと持っていたいと思った。

  • どんな時でも、次の一手は、自分で考えて、自分で選ぶ。
    王子様を待たないで。
    幸せは、自分で取りに行って下さい。

  • 西原さんの絵本「いきのびる魔法―いじめられている君へ」みたいなものかと思って絵本サイズで探しちゃったけど違った。

    エッセイで、西原さんが過去に失敗してきた話と、だからこそ女の子たちが抜け出せない負のスパイラルに入らないため必要なことが書いてある。

    「高知の笑いっていうのは、強いもんにかみついて、自分を落とす、喧嘩上等のヤンキーにお笑いが入ったみたいな文化」っていうのがよかった。

    だから、自分を落として落として最高にしんどいことも笑いに変えて、「自分さえ我慢すれば・・・」なんて人生を諦めないで!ってメッセージを送れるんだなと納得。

    上から目線でしたり顔でアドバイスなんてしないから、西原理恵子の作品は安心して読めるんだ。

著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西原理恵子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×