百年法 上

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101483

感想・レビュー・書評

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  • 寿命がつきることがなくなったら、そんな社会を保つために100年で死ななくてはならないとしたら? こういう考えさせる作品こそ映画化してほしい。あと高野和明『ジェノサイド』とかね。

  •  今の世の中この法案を喜び大いに受け入れる国民は大多数なのではないだろうか。一つ一つの根拠を考えるよりかその場主義の突っ走り的な空虚感が否めない。

     物語としては面白いのだがこれが現実となると恐ろしささえ感じられる。

     今は良いしかし将来はと考えられるだけの大きな心がない限りこのような法案は安易に受け入れるべきではないだろう。 もちろん現実的にも然りだが。

  • あっという間に読了、引き込まれました

  • 2013年に読んで一番良かった本

  • 2014.05.17 読了
    → レビューは(下)にて

  • 番組で、V6の岡田くんが嵐の櫻井くんにこの本を読んでほしいとプレゼントしていたのがきっかけで手に取った。分厚いし上下巻だから身構えたけど、読み出したら止まらなくなる面白さ。

  • 資料ID:W0169658
    請求記号:913.6||Y 19||1
    配架場所:本館1F電動書架C

  • ある世界の日本。人々は、成人以降任意の年齢で、ヒト不老化ウィルス、通称HAVIを遺伝子に組み込む処置をして、老いずに生きることが一般的になっていた。しかし、不老は永遠ではなく、<不老化処置後百年を以って、生存権をはじめとする基本的人権を放棄しなければならない>つまり、百年後には死ななくてはならないという法が整備されようとしていた。この生存制限法、通称<百年法>は、一見冷酷なようだが、この先の人間の未来のためには、どうしても必要なものだった。内務省次官遊佐章仁を室長に据えた準備室は、法の施行へと準備を進めていたが、同時に不穏な噂が流れていた。いわく、首相は百年法の施行を凍結しようとしている……と。

    感想は下巻に。

  • 上巻読了。続きが気になるという、いつものレビュー。

  • やっぱり一気読みしちゃう宗樹本

    ようやく読めましたこの本。
    やはり読み始めると止まらずに上巻があっという間に
    終わってしまいました。

    楢山節考であったり、筒井康隆の定年食(メタモルフォセス群島収録)
    であるような、年老いた人間を殺すテーマの話です。

    日本の未来の話が描かれておりますが、過去の時代から、
    実際のこの日本とは違う技術を利用し、全く違う世界になっています。

    牛島さんより、遊佐さんより、小説家という職業は
    世界を支配できるのだな、と読みながら感じました。

    ここに出てくる技術、アイテム、法案などすべて、
    山田さんの手の中ですものね。

    百年法凍結、として再施行とそのあとの日本、
    というのが登場人物が増えながら、前後していき、
    パズルのピースがばらばらに埋まってきます。

    400ページ読んで、あと半分読めるという楽しみ。
    下巻もこのまま読み通してしまうに違いないです。

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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