さとり世代 盗んだバイクで走り出さない若者たち (角川oneテーマ21)
- 角川書店 (2013年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041105436
感想・レビュー・書評
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三葛館新書 367.6||HA
ゆとり世代と言われる大学生61人と著者を含めた大人との座談会。ゆとり・さとりと呼ばれること、恋愛、消費、これからの日本について、大学生の赤裸々な意見を知ることができます。番外編の「バブル世代VSさとり世代」は、お互いの思考が全く理解できず、異世界のことのように語られていてとても面白く、ついついつっこみながら読んでしまいます。
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=68943詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サブタイトルにひかれて読んでみた。
自由なはずのインターネットの世界で逆に縛られてしまっている若者を、SNS村社会と言うのはうまい表現だと思った。
村社会に属したことが無い人間としては、子どもをどう育てたら対応できるのか非常に心配になった。 -
「さとり世代」というよりは、「さとったつもり世代」?不況と言われる時代に育ってきた私達は、確かに現実的な省エネ節約家、今より将来の就職や、大きな買い物より小さな幸せが好きなので、確かに「さとり」な感じはしますれけども。
自分はちょうど「ゆとり世代」なので興味があって手に取りましたが、なんだか共感できない部分も多々ありました。それは本書で取り上げられているのが世間で言われているリア充さんで、自分が非リア充だからだとは思いますが、LINE毎日12時間やってるとか…。どんな生活送ってるの?謎すぎる。
人目を気にしなければ生きられない彼らは毎日が大変そうでした。人に合わせるのってそんなに大事?気を使いまくる友達って、それって友達って言えるの?同じ大学生なのに考え方で生きる世界がこんなに違うんですね。
大いに共感したことがひとつ。タイフェスに行くけどタイには行かないって言うのはわかりました笑。自分のことだ!笑。タイフェス行けば美味しいタイ料理、日本で近場でお祭で気軽に友達と食べれるこの現代において、ひたすらバイトして貯めたお金でわざわざ本場に行かなくてもなあとは思います。 -
おもしろかったー
やっぱバブルムカつくは
さとり世代はさとった風世代ってのはわかるかも
コスパを気にしすぎるのは貧しいかもしれないね
lineの使われ方は参考になった
グループ作りまくるのね
イタイばっかり言ってるのはなんかもうめんどくさい -
さとり世代がさとらざるをえなくなったのは、不景気とSNSによることがわかった。最後のバブル世代とさとり世代との対談も、両者の価値観とか環境が違いすぎて笑えたけど、どっちの時代がいいとか悪いとかは一概に言えない気がする。ただ、さとり世代よりの自分としては、一度タイムマシンでバブル時代に行ってみたくなったけど(笑)お互い学べる点は多々あるとおもう。
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さとり世代との対談集.バブル世代とさとり世代の中間の人間だけど,読んで見ると,価値観はさとり世代に近いものを感じる.本書を読むまでは,さとり世代には漠然と頼りない印象を抱いていたが,なかなかに堅実志向.そして消費に関心がないという印象も,誤解だったのだと考えを改めた.ただ「既視感」「一知半解」といった欠けているところは,バブル世代に学ぶところもあるのではないだろうか.本書はやや読みにくさを感じたが,若者の生の声に接する良い一冊だと思う.
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自分もさとり世代に片足つっこんでるけど、
違うなぁーとおもう部分も、そうそう分かる!っておもう部分もいっぱいあった。
若者に接する人に読んでもらいたい。 -
徹底的なインタビューで、この世代の首都圏在住リア充のリアルは描き出せてるんじゃないかと感じた。
また、テクノロジーや社会からの影響については、より一般化できる知見も結構あって面白い。
あえて言うと、やっぱりどこか電通くさい。 -
3年くらい前から「ゆとり世代」のことを、さとっちゃってる風な世代「さとり世代」と言うんだそうな。全然知らんかった。
彼らは、SNSによって拡がった人間関係の中で互いに監視しあう「村社会」で生活し、「イタイやつ」と思われるから目立つことは極力避け、疲れるから恋愛はしたくなく、介抱するのが大変だから後輩にも飲ませないし、iTunesにクレジットカードを登録するのが面倒だからTSUTAYAにCDを借りに行くし(←これは全く意味不明 笑)、そんな価値観を持って生きているらしい。本書は彼らのコメントを基に構成されているので、リアルな胸の内がわかり実に興味深い。「自分たちは幸せだ」と言う彼らを、「かわいそう」と思ってしまうということは自分が歳を取ってしまった証拠なのだろう。
十数年前、大学生活のほぼ全てを部活に費やし、ディープな人間関係の中で過ごした自分にとっては、彼らの価値観は共感出来ないことだらけ。そんな世代がぼちぼち後輩として職場にやってくる。本書を読んで、彼らを受け入れる心構えは出来た。さて、どうやって接していくべきか。