部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106174

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  • NDC 336.3
    「どんな部下も信頼して仕事を任せることが、リーダーの要諦である。ライフネット生命代表取締役会長兼CEOの出口治明が、人をどのように使い、任せて、組み合わせていけば、強いチームができ上がるのかを語る。〔決定版のタイトル:「任せ方」の教科書〕」

    目次
    1章 上司になったら「任せるしくみ」をつくりなさい(いい上司への一歩―マネジメント能力の限度を知る;100人分の成果を上げるために100人に仕事を任せる ほか)
    2章 デキるリーダーは常に「いい任せ方」をしている(権限の範囲を示さない振り方を「丸投げ」という;指示は徹底して「具体的、かつ的確」に出す ほか)
    3章 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない(部下の仕事が「60点」なら、“合格点を与えなければならない”;「仕事を抱えてしまう上司」の残念な共通点 ほか)
    4章 この上司力で「チームの実力」を一気に上げる(「新しいアイデア」は「他人の頭の中」にあった!;任せられるから、「できるようになる」 ほか)
    5章 「時間を殖やす」「成果を殖やす」人材マネジメント(「知っている人」を知っている人は、任せ方がうまい;餅は餅屋。専門家に任せたほうがいい場合 ほか)

  • 図書館で借りた。
    APU学長になった出口先生による、マネジメント…というより部下に任せるやり方の教科書。教科書と名乗ってはいるが、「かくあるべし」が並んだ、文字数も多くない、よくあるビジネス書の類と感じた。尚、著者は本書内でビジネス書を否定しているが(笑)
    中身はシンプルで、世の中の「上司」の多くが「わかっちゃいるけど、できないんだよな~」的な責任分担と任せるというやり方・考え方。たしかに「部下を持ったら」読むというタイミングは非常に良いと思う。

    パッと読める本なので、多くの(上司になる)人が読んで欲しいお薦め本。

  • やっぱり本読むって大事なんだな〜と思ったけど古典に手を出す気力がない…

    どんな部下でも信頼する
    権限をハッキリさせる
    →値段などで区切る
    →話し合いはするが決定は一人

    権限の範囲を示さない振り方は丸投げ
    →任せる・指示と権限の範囲が明確「こういう権限を与えるのでこういう結果を出してほしい」

    指示は具体的かつ的確
    →エリアを分けて分担するなど
    →部下も腑に落ちるまで内容を確認する

    判断のルールを作ると部下は迷わない
    →ルール作成時、あいまいさや誤解の余地がないように

    期限と優先順位をハッキリ伝える
    ①期限を示す(リマインドも上司の仕事)
    ②優先順位を示す
    ③目的背景
    ④レベル

    仕事を任せるときは責任も一緒に負わせる
    →社員は狭く深く、部長は広く浅く
    →相談に来る際はAB案を持ってこさせる
    →与えた権限の中で目一杯考えさせる
    →責任感とはどんなときもベストを尽くすこと

    部下のミスには責任をとる。だから給料が高い。

    部下を忙しくさせるのが上司
    サボっている部下が悪いのではない。

    60点の仕事で我慢する度量をもつ
    部下全員に60点取らせる

    自分で仕事を抱えてしまう人の特徴
    ・人間の能力や使える時間が有限だとわかってない

    部下を動かす方法
    ①上司を好きにさせる
    ②圧倒的な能力の違いを見せる
    ③必死に働いている姿を見せる

    部下の短所はほっておく
    サボる社員はいる。262の法則
    何より大事は生産性の向上、残業は評価の対象にならないと明確にする
    グーグル「20%ルール」勤務時間20は自分のやりたいことをやってもいい
    褒める叱るは3:1。ロサダの法則。

    リーダーの条件
    ①強い思い
    ②共感力
    ③統率力

    山本五十六
    やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ。
    話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
    やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

    ウーマンエコノミー 世界の消費は女性が支配する
    方法序説 デカルト
    アメリカのデモクラシー アレクシス・ド・トクヴィル

  • 著者の経験を元にした、新任マネ―ジャー向けの教科書的位置づけの一冊
    読者のポジションや環境に左右される部分も多いが、個人的には著者の考え方に非常に同意できた
    合理的で納得感もあり、頷く箇所が多く、ためになった

    ・細かく指導できるのは「部下2~3人」まで
    ・「やあ元気?」と声をかけるのも、褒めることの一つ
    ・「できるようになったから、任せる」のではなく、「任せるから、できるようになる」
    など

  • 60%で任せる、プレーイングマネージャーにならないということが参考になりました。

  • ・「任せる」とは、権限の範囲を明確にしたうえで、的確な指示を与えること

    ・任せ方のパターン
    ①権限の範囲内で好きなようにやらせる
    ②仕事の一部分を任せる
    ③上司の仕事を代行させる

    ・「的確な指示」とは、双方向のコミュニケーション。上司の指示がわからなければ、部下は指示の内容を理解するまで聞き直す

    ・上司こそ部下に対して積極的に「ほうれんそう」をするべき(←ここは特に深く納得した箇所)

    ・部下を育てる基本は、責任を持たせること。時間が許す限り、何度もやり直しをさせるべき

    ・マネージャーは60点で我慢する度量を持つべき

    ・必死に働いている姿を見せる

    ・リーダーの条件
    ①強い思い:志を持って自分にできることをやり抜く
    ②共感力:部下に説明し、共感を得る能力
    ③統率力:メンバーの置かれている状況を観察したうえで、声をかける力

    ・「できるようになったから、任せる」ではなく、「任せるから、できるようになる」

  • 安定した結果を出し続けていくための上司像を言語化した本。

    初めて部下を持つため、その心構えとして読んだ。

    大前提として、
    部下の仕事(プレーイング)と上司の仕事(マネージメント)は切り離すべきであると。

    部下の仕事は狭く深いものであるが、上司の仕事は広く浅く。つまり、その担当の仕事は上司よりも部下の方がずっと詳しいことが多い。
    そこは認め、任せる覚悟が必要。

    私が最も印象的だったのは任せ方と指示の出し方について。

    任せ方については、丸投げではなく任せるということ。つまり指示を明確にし、与える権限の範囲はっきりさせること。

    指示の出し方については、『期限』『優先順位』『目的・背景』『求めるクオリティ』を相違なく伝えることが必要。

    指示の出し手と受け手が同じ認識にしておくことで、互いが納得して行動することにつながり自信や信頼につながると。

    他には、「部下の苦手な業務への対策」「リーダーの条件」「責任感」などとてもためになる内容だった。

    時々読み返すと思う。
    そんな本だった。

  • 上司の心構えが詳しく記載されている
    仕事を任せる心構えが詳述

    いくつか箇条書き

    プレイングマネージャーになってはいけない
    任せるときは、期限、優先順位、目的、要求レベルをはっきりさせる

  • 途中まで

  • 思っていたことが整理されてすっきり!
    良い本。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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