- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041118962
感想・レビュー・書評
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23/08/11読了
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短編7つ。どの話も何か大事件が起きているわけではない普通の日常が描かれているはずなのに、登場人物が大なり小なり確実にズレている。いやいや、あんたおかしいよと主人公に若干の苛つきを感じるも、そのズレが物語を着実に不穏にさせるので、いつの間にかイラつきは消え、不安と困惑に包まれる読後感。
でも、好きだなぁ、この感じ。 -
不穏だ、、、。心がざわざわする。自分の嫌な隠したいところが手に取るようにわかって苦しい。
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なんでもない話が多かった。
今村夏子さんの著作の中で初めてのイマイチ。 -
3.5
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巻末のインタビューありがとう
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今村夏子さんの本は良い意味で、メッセージ性がない。無心で読めるからこそ、頭も心もリラックスできてストレスが軽減される気がする。
この短編集は他の今村夏子作品に比べて、主人公の奇人さレベルがマシだった気がする。 -
感動したり、新しい知識を得たりするんでもないのだけれど、ああ、おもしろい物語たち。巻末の著者インタビューを読んで、今村さんはほんとうに書きたいものを書いているんだ、とわかって、さらに好きになる。これからもどんどん書きたいこと、書きたい人を書いていってほしい。すんなりと生きてはいけない人たちのことを、たくさんたくさん書いていってほしい。今村さんが書く人の話が、すごく好きだから。
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表紙のファンシーさからは想像がつかないような不穏さをもった、今村夏子さんの世界が広がる短編集でした。
どれもほんわかした話しなのかな〜と読み始めるけど決してそうはならない。クセになる世界観。
余談ですが、自分の旧制と同じ名前の登場人物でてきて、うれしかった。