魔女と過ごした七日間

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 7240
感想 : 483
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041132258

感想・レビュー・書評

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  • 『ラプラスの魔女』は後味が良くなくて、『魔力の胎動』は、円華の力を信じるまでのやり取りにイライラしていた気がする。
    本作は、すっかり大人になった円華と頭が柔軟な少年たちがメインだったので、回りくどい説明や証明がなくて読みやすかった。

    AIによるリアルタイムでの監視システムや全国民のDNA型データベース化の話は、かなり真実味があった。そのような内容を作品として出してもよかったのだろうかと心配になるくらい。相変わらずKADOKAWAはすごい。

    最近の東野さんの作品は、読後に希望を感じる。
    本作では、「代わりはいない」、「人間には無限の可能性がある」という言葉が印象に残った。

  • これからのAI社会について考えさせられたし、最後の展開が予想外で面白かった。
    何より、円華さんかっこよすぎる。

  • 一気読み出来る軽さがある
    このシリーズは空想に満ちていて好きだけど「ラプラスの魔女」を越えてこない印象
    ただ内容は現実とリンクしていて、実際にあるだろうと思わせる…本当の事かも…?さすがです

    AIに頼らず自分の頭で考える

  • 2023年3月作品
    東野 圭吾『ラプラスの魔女シリーズ』『Ⅰラプラスの魔女』、『Ⅱ魔力の胎動』第三弾を読みました。
    8ケ月待って図書館から借りることができました。人気です。東野作品は読みやすいので1日くらいで読破できますがいつも我慢してゆっくり読んでます。

    今回の時事ネタはIRカジノ問題、マイナンバー問題、性障害、自動運転車、証拠偽装などでしょうか?
    私の感覚では東野さんは時事ネタで主人公を決めてストーリー展開しているような気がします。

    (パンドラの箱)事件の鍵を解いた刑事は窓際になるという現代社会の正義の答えが、冬の寒波の心に刻まれた。
    コンプライアンスと言っても・・・、サラリーマンも悲しい現実が待っている。

  • 久々の東野圭吾作品。話が流れるようにスラスラ進む。
    中学生が主役ってとこで、無理があって違和感が拭えなかったけどまぁ仕方ない。エクスチェッドからして架空だし、それを素直に受け入れそういうものとして読む。
    陸真と照菜ちゃんとの関係性というか、人間ドラマ的なことが少なく、物足りなかった。でもでも、純也との友情は単純によかった。

    国家が国民を管理する為にDNA情報を管理するのはありなのか。AIが発達すればするほど、上手く使うために人間はどうすべきか。

    自分の頭で考える。人には無限の可能性。限界を決めるのは自分じゃない。
    どう行動するかは君次第。君の代わりはどこにもいない。君が動かなければ世界も変わらない。

    代わりはいないって言葉、仕事だと自分を追い詰めるようにも聞こえるけど、そういうのってどうにかなる。ただ、精神的に、ある人にとって必要とされる存在になると、代わりはいない。自分の頭で考えてそういう人になりたいな。

  • そんなことはあり得るのか?!
    と思いながら、
    でも引き込まれながら読んだ。
    おもしろー。
    続編だったなんて全く知らずに
    ラプラスの魔女も読んでないけど
    そんなこと関係なくおもしろかった!

    今更だけど、ラプラスの魔女読もう。

  • 買ってから、ラプラスシリーズと分かり1から再読して挑む。円華が大人になってた、中身も落ち着いてた。父親が殺された中学生と謎解きだが、父親に隠し子?恋人?もいたのが結構スルーなの、どうだろう。最後もさ、引越し手伝うだけ??親代わりしないんだ…とか思ってしまった(笑) ドラマ的で面白いけど、私はシリーズ第2弾『魔女の胎動』が一番好きだったな。

  • 安定の東野圭吾さん作品ということで、今回も存分に楽しませてもらいました。

    ラプラスの魔女からの流れもあって、羽原円華のミステリアスさ、その対比として、まだまだ純粋な中学生の2人組が絶妙なバランスでした。
    話の展開も国家の秘密に迫っていく感じ、あ〜新しい時代になれば、また新しい技術や問題が出てくる。
    陸真が冒頭で、少し前の携帯電話もない時代の冒険の話しが好きだという部分も頷けます。

    しかしながら時代は変わっても、友情や親子の絆など、変わらずに美しいものもあります。
    今の時代を生きるのに、たくさん学んで経験して、色んなものに振り回されずに自分を保つことは大事。

  • 自分に合った文章というものがあるようで…
    やっぱり東野さんは読みやすい。
    今回の円華は成長もして(前のお話を忘れてしまっているけど…)魔女要素は少し控えめかな。
    もっと不思議な印象があったけど、そこは大人になったのかなぁ。
    犯人当ての部分が大きかった。
    次なる魔女になりそうな照菜、少年らしい少年の陸真、純也、大人たち、と多彩なキャラクターが動いて、飽きずにどんどん読めました。
    さすがです。
    渡米してしまった円華。
    今度は何が彼女に降りかかるのか。

  • 実写化したこともあって広瀬すずの顔がチラつくのがちょっと残念だったけど、作品は無茶だろという感じながらも普通に面白かったです。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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