新選組血風録 新装版 (角川文庫 し 3-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041290071

感想・レビュー・書評

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  • 毎回スポットが当たる隊士が変わる短編集。『燃えよ剣』に続いてこちらも再読。

    “血風録”というタイトルに違わず、新選組の日常は血が飛び交う戦いの連続。戦闘や粛清で命を落とす人が多いが、一人一人はみな人間臭くて、スリリングな隊内で精一杯に生きる隊士達の活躍が面白い。

    個人的には、成り行きで新選組に間者として潜入することになった若者の悲劇を描く、“長州の間者”が良かった。

    沖田総司が主になっている“菊一文字”と“沖田総司の恋”も、全体的に暗い作風の中、爽やかな印象で楽しめた。

  • 歳さんと近藤さんおせっかいおばさんみたい

  • 司馬遼×新撰組。心の清涼剤として。時代の大波に呑まれながら、清く、儚く生きた(散った)男たちの物語り。司馬史観がどうのと見る向きも確かに分かるが、一大歴史エンタメとして、これぞ小説として充分に堪能。つい他にも手を出したくなるが…また…。

  • 燃えよ剣を読んですぐに
    手に取った一冊。

    いろんな角度から新撰組を見ることができて
    とても面白かった。
    時系列通りではないので、各話があちらこちらで少しずつ交わり、『あれ、あのときの!』と行きつ戻りつ読み進めました。
    土方サイドからの燃えよ剣もよかったけれど、
    こちらを読んで、あの時代を生きた人々が少しだけ身近に感じられました。

    2020.01.28

  • 2019.9.2(月)¥330(-20%)+税。
    2019.9.3(火)。

  • 新撰組の個が焦点に描かれた短編集。
    実在もそうでない人物も、新撰組の厳格さや壬生狼と呼ばれる所以の時としての野蛮さ、そして儚さが巧みに表現されている。

    (フェアに出した本)

  • 久しぶりに再読。活字が大きい新装版とは言え、600ページを超える分量だが、面白く、あっという間に読み終えた。
    同じく司馬遼太郎の『燃えよ剣』よりも人物の人柄が色濃く出ている。天真爛漫だが冷徹さも垣間見える天才剣士、沖田総司の存在が大きい。

  • 歴史わかんない、熟語書き言葉わかんない勢にはぐぐりながらじゃないと読めない。

    鴨川銭取橋が好き。暗躍戦略系がすきなので。
    長州の間者、池田屋異聞も好き。山崎さんに感情移入した作品初めて。

    新選組が清廉潔白に書かれてないのがいい。むしろ狡猾で残虐で不気味。とくに土方さん。新選組かっこいいとあがめる(そして鴨さんや薩長を悪者扱いする)だけの作品は読んでてスカッとはするけどそれはフィクションのヒーローものでいい。

    虎徹にでてくる「若作」「(虎徹で死体を斬っても)水もたまらない」「小身育ち」「若打」ってぐぐっても出ないんですけど何?だれか教えて。

    虎徹は感動したり面白いとは思わないけど、人間味が滑稽というか、読んどいて損はない、という感じの話。
    沖田さんかわいい。

  • 途中何度も途切れつつ漸く読了。短編集は一度途切れるとなかなか読みきれないなぁ…。そして話をどんどん忘れてしまう鳥頭な私…(・∀・; たぶん1年もたたずに新鮮な気持ちで読み直せそう(苦笑)

    [more]
    前回かなり最初の方で読むのくじけたので、もう一回頭から読み直しの巻

  • 延べ200人を超す新選組隊士。
    幹部にも平隊士にもそれぞれに物語がある。
    それぞれ、必死に時代と、そして、己と戦いながら生きていた。
    そんな熱い男達だから新選組の物語は面白く、ハズレがないのだと思う。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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