ちぐはぐな部品 (角川文庫 ほ 3-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1984
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041303214

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、人間のチグハグで欲深く、安易なところを例文の様に書いてある作品でした。
    ブラックジョークと思える表現が多く、物語としては面白いが自分に同じ事が起きたら同じ事をしてしまいそうだと思う怖いところもあります。
    短編集なのでスラスラ読む事ができて、深く考えなくてよかったです。

  •  
    表紙可愛くてつい・・

    タイトルどおり時代とか場所とかちぐはぐ
    恋がいっぱいと凍った時間がすき
    またゆっくり読もう

  • 俺が生まれる前の本。
    それなのにこの世界観凄いな。
    宇宙や未来のことがごく普通に書かれている。
    まるで自分が未来に行って見て来たかのように。
    あんまり人類への皮肉めいたものはなかったけどことわざやフレーズを一つのストーリーにして書かれているのが多かった気がする。

    ストーリー
    事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。訪ねてくるのは週一回の合成血液の配達人だけ。ある日、外の世界に繋がるテレビと電話が通じない。しかたなく外に出ることにしたムント氏。そこは動くものがなにひとつない世界だった。「凍った時間」ほか、29篇。SFからミステリ、時代物まで、星作品中とりわけバラエティ豊かなショートショート集。

  • あとがき

    これは、新しい「あとがき」です…

    昭和61年6月 著者

    …て、ええ!?


    私がタイムマシンに乗っていたのか?

  • オチが割とシンプルでブラックなものが多い作品集。だましていると思っていたら実はだまされていたとかいう、星新一らしい作品が多いのだけど、モテる男を拘束したのが婦人警官など、割とオチが弱い物が多い。
    それもそのはずで、星新一としてはかなり古い作品が収められている模様。さらにいろんな名作を下敷きにして、「あのオチは実は」というものもあり、星新一らしくない物も多い。

  • 星新一さんのショートショートはいつも皮肉が効いてます。
    いずれも短いお話で、ちょっと空いた時間に読めるのが良いです。

  • 根幹にいくつか伝えたいテーマがあるわけか

    凍った時間が最高に面白かった

  • 星新一の作品はどれも本当に面白い。この作品集の中だと特に「抑制心」が印象に残った。彼のショート・ショートは最後に思わずニヤリとさせられてしまう作品が多いので、外で読むとちょっとした不審者になりかねないのが嬉しい悩みだろうか。
    本屋で見かけたらつい買ってしまう著者の一人。

  • 初めての星作品で、選んだのがこちら。
    時代の最先端を走る中古車みたいな独特の雰囲気が、好きです。

  • 「ちぐはぐな部品」3

    著者 星新一
    出版 角川文庫

    p160より引用
    “だから、そしらぬ表情をいつまでもつづけ、
    あなたに手をつけるなどということは、
    おこるわけがないのだ。”

    ショートショートの代名詞ともいえる著者による、
    短篇作品集。
    宇宙の話からお金に関する話まで、
    ひねりととんちのきいた短篇が30本収録されています。

    上記の引用は、
    「抑制心」と題された一話の締めくくりの一文。
    遠慮の固まりというものは、
    いつでも面倒くさいものだなと思います。
    周りの人数が少なければ、
    確認してから手にすればいいのだけれど、
    人数が多い時は結局残ってしまう事が少なくありません。
    もったいないので誰か良いルールを作ってくれたら、
    いいのになぁと思います。
    自分で作れればいいのですが、
    そんなアイデアが浮かぶほど、
    著者のようにとんちがきかないのが残念な所です。
    一話ずつがとても短くきれいにまとまっているので、
    忙しい合間にも読めていいのではないでしょうか。

    ーーーーー

著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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