犬神家の一族 金田一耕助ファイル 5 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304051

感想・レビュー・書評

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  • 判じ物のヴィヴィッドな殺人のせいで、すっかり犯人を忘れていた。そうかそうだったのか。
    佐清はなぜ偽名を使って復員したのか…哀れと忸怩たる思いだ。昔、日本には戦争があったのだ。
    昭和20年代はまだ煙管煙草が一般的に使われていたのか。驚き。

  • 犬神財閥の創始者がのこした複雑かつ非常識な遺言状によって、一族の中で連続殺人が起こる。仮面を被った長女の息子は果たして本物なのか?遺産相続の鍵を握る恩人の孫娘は最後に誰を夫に選ぶことになるのか?「犯人は誰なのか」という謎以外にも、一つ一つの細かい謎が意外な所に繋がっていたり、思いがけない結末が待っていたりするので、相変わらず面白さは抜群です。

  • 昭和二十×年、信州で一大財閥を築いた犬神佐兵衛がこの世を去った。彼の遺言は、後継者候補の三人の孫がそろったときに公表されることになっていた。それから八ヵ月後、いちばん上の佐清(すけきよ)が復員して三人がそろう。しかし、彼は戦争で顔に重傷を負い、素顔に似せたゴムの仮面を被っていた。そして、ついに遺言が公表されるのだが...

    マスクで表情の見えない佐清、次々と災難に見舞われる美しい養女・珠世、後継者候補の孫とその母親たち、そして屋敷の周囲に影をちらつかせる謎の男。さまざまな人間の思惑が交錯する、犬神家三代にわたる恩讐の物語。

    日本三大名探偵に挙げられる高木彬光の神津恭介シリーズもいくつか読んでいるが、トリックを重視している印象の高木彬光と比べて、横溝正史は事件の背景や動機(人間関係や感情)に主眼を置いていて、時代背景のやるせなさや愛憎関係の恐怖や感動が味わえる。

  • 印象に残ったのが佐清佐武佐智が遺体となって発見される場面と遺言発表してる所、湖の氷から二本足が出ているです。初めて横溝正史を知ったのが加藤シゲアキ出演の「犬神家の一族」で一瞬だけドラマを見たんですけど、やっぱり二本足のシーンが脳裏にこびり付きました。そして事件の真相というのが前代未聞で驚きのあまり私の思考回路が止まってしまうほどで、ぜひこの作品を読んで御自身の目で恐ろしい事件の真相を確かめてはいかがでしょうか?

  • ドラマや映画で有名な作品を今更読了。

  • 古き良き、母親の愛を感じられる作品だった

  • 再読

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ドラマ等で内容は分かっているけど、やっぱり面白い。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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