仮面舞踏会 金田一耕助ファイル17 (角川文庫 よ 5-17 金田一耕助ファイル 17)

著者 :
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  • / ISBN・EAN: 9784041304389

感想・レビュー・書評

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  • 金田一耕助って、結構妄想で推理してる気がする。
    でも好き!横溝正史‼︎

    犯人(共犯者…?)の性別とか最期とか、最初から想像がついた通りで…笑

  • 横溝正史先生って…ほんっと…アングラなんだから…( ˘ω˘ )←褒めてる

    ブクログとかアマゾンのレビューを隅々まで見ることってあんまりないんですが、本作に関しては思わず概観してしまいました。

    あれ…ちょっと待ってくれ…これ、誰もレビューで触れてないけどさ…。



    _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
    > 仮面舞踏会まったく関係ないじゃない<
     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄



    「仮面舞踏会殺人」というタイトルが想像させる内容とはかけ離れています。
    むしろ盆踊り殺人事件です←

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    絢爛豪華なパーティ会場で起こる連続殺人!

    ダンスの最中に落ちてきたシャンデリアは、偶然なのか、それとも意図的なものか!

    参加者全員に振舞われたカクテルの中に混入された青酸カリの謎!

    果たして、呪われた一族の美しき令嬢の命を、名探偵金田一耕助は救うことができるのか?!

    そんな探偵を嘲笑うかのように、姿なき殺人者の凶行は三たび繰り返された!!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    みたいな胸熱定番展開は!
    一切ありません!!←
    でも、導入「は」なかなか良かったんですよ〜。

    ・往年の名女優が離縁した夫達が次々不審死を遂げる←いい!

    ・金田一探偵がかつて救った心中の生き残りの青年が鍵を握っているらしい←いい!

    ・一癖も二癖もある関係者たちが、続々と犯罪の舞台である軽井沢に集結←ちょっと間延びしてるけどいい!

    ・名女優の新しい恋人が、元華族の出で戦後日本の経済界に多大な影響力を持つ渋メン←いい!!

    ・元華族とか芸術家がそろってるのに、仮面舞踏会展開なし← 何 で や !!!!

    本作は構想から完成までブランクを挟んで数十年を要したそうなので、横溝御大、もしかして書いてる途中で仮面舞踏会のくだり忘れちゃったんじゃないでしょうか?(失礼千万)

    エピローグで「犯人と某人物」が、「私たちは所詮、浮世で道化る仮面舞踏会の参加者みたいなもんよ〜」と語り合う部分があるんですが、取って付けた感は否めません…。

    あと、本作で「明らかに他殺」と目された2人の被害者の殺害方法が、そろって×殺って言うのもな〜(汗)。めちゃくちゃ容疑者絞り込むやん…(汗)。

    やはり犬神家や獄門島に比べると、シリーズに通底しているオカルティック・ゴシックホラーな雰囲気は今作は物足りないと言わざるをえません。

    なんかな〜…殺害方法・犯人像・探偵の活躍、あらゆる要素が少しずつ物足りない感じです。
    ただ、登場人物の書き分けはすごくわかりやすかった。キャラ濃い人ばっかりっていうのもあるかもしれないけど。

  • 確か映像を先に見た作品。
    大作ではあるんだけだ、金田一耕助がほとんどでてこない作品。
    軽井沢の夜は現代になってからしか経験はないけれど、暗く自然の音がかえって静かさを強調する感じでした。薄暗闇の中をただ歩いて行くのは不思議な感覚を受けたなぁと。
    そんな事を思いながら読んでいると、ミステリーというよりもホラーを読んでいるようでした。
    ただ中盤の金田一耕助が広間でアリバイを聞くシーンはうまいなと思いました。緊張と弛緩、自分の他者に与えるイメージの載せ方とか。ちょっと勉強になりました。

  • 夏の軽井沢に殺人事件が起きた。被害者は映画女優鳳三千代の三番目の夫。傍にマッチ棒が楔形文字のように折れて並んでいた。軽井沢に来ていた金田一耕助が早速解明に乗りだしたが…。
    (Amazonより抜粋)

    金田一についての描写が多い印象!
    血液型がO型とか運動音痴だとか情報がもりだくさんw
    4度の結婚を経験している大女優とその恋人の傑物、忠誠心高い付き人や侮蔑してきた女優の嫁に養われる元・華族の姑、その孫など個性豊かな登場人物が多いのでこんがらがらずに読めた印象
    ただ、事件の核心部分は全て後半に登場する人物の証言がメインとなっているので金田一は本当に組み立て役
    途中途中に散りばめられた不可解な点が、最後きちんと1本に繋がるのは流石です
    あと、貸別荘経営者の操夫人がイイ味出してますw
    これもラストが切なく救いがない
    もうちょっと短いと手に取りやすいんだけどなあ

    2012/11/10-13

  • ★あらすじ
    大女優・鳳千代子は、これまでに4回離婚している。
    その夫たちのうち2人が、この2年間、毎年ひとりずつ謎の死を遂げているのだ。
    軽井沢に、5番目の恋人を訪れた千代子。
    そしてまた、偶然同時期に軽井沢に滞在していた、3番目の夫が謎の死を遂げる。

    ★感想
    おおおこれは大作でしかもおもろい!
    解説によると、構想ン年→雑誌連載→中止→何年も経ってからやっと完成という、大変な苦労をして書き上げたものだそうです。
    驚愕の真相ですぜ!

  • ここまで書かれると、横溝先生は狙って書いていらっしゃるのではないかと邪推してしまう…(金田一先生のことです)
    あと…ろうそくの明かりの中でピアノを弾くとか、横溝先生ロマンティックですよね。

  • 金田一耕助シリーズ

    4回の結婚経験を持つ女優・鳳千代子。彼女の5番目の夫候補・飛鳥忠煕。1年前に泥酔しプールで溺死した千代子の最初の夫・笛小路泰久。その後不審な交通事故で死亡した2番目の夫・阿久津。飛鳥の屋敷に集まった元夫たち。青酸により毒殺された3番目の夫・槇恭吾。槇の遺体のそばにあった赤と緑のマッチの謎。消えた4番目の夫・津村信二。銃撃された飛鳥忠煕。阿久津の元妻・藤村夏江の目撃した事実。千代子の義理の母・笛小路篤子に育てられた娘・美沙の秘密。

     2011年2月9日読了

  • 金田一耕助が今回活躍する土地は軽井沢…有名な映画女優の夫が殺害される。構想十余年の月日を費やし完成した本格ミステリーの大作。

  • 分厚さと題名と構想十余年、精魂を傾けて完成をみた、精緻にして巨大な本格推理という煽り文句にかなり期待して読み初めましたが、少し肩透かしを食らいました。
    金田一の推理には少々詰めの甘い部分があったりします。
    ですが、メインのあれには驚かされます。
    そして、今回の犯人について、金田一シリーズには鬼畜な犯人が多いですが、今回の犯人はシリーズ中のキングオブ鬼畜ではなかろうかと思います。

  • 田代、お前「そうはならんやろ」大賞やで

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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