- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041307373
作品紹介・あらすじ
突然閑職に追いやられた敏腕編集者・久木。失意にくれる彼の前に、夫との冷え切った関係を持て余す美しき人妻・凛子が現れる。まるで結ばれるのが宿命であるかのように、ふたりは激しい恋に落ちてしまう。その純粋なる想いを貫き通すため、ふたりは究極の愛の世界へと足を踏み入れる-。「人を愛する」ということは、どういうことなのか?男女の愛の極限を描き切った、渡辺文学の最高傑作。
感想・レビュー・書評
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感想は下巻に記載。
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日経新聞連載当時は、衝撃を受けつつ、話の展開が気になり、毎日楽しみに読んでいました。
映画化、ドラマ化され、一大ブームでしたね。
当時は、ラストがどうなるか?が気になり、男女の問題は、そういう人達もいるのかな位の認識だったと思いますが、歳を重ねた今のほうが嫌悪感が強いです。
あれは、当時だからでしょうね。現代なら受け入れられないと思います。
ラストは、正直、読まなきゃよかったと思いました。つくづく、物語は終わらせ方が難しい。あれは、作者の願望なのかな? -
記録
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いわゆる伏線なのだと思いますが、序盤からやたら二人が死にたがる、というか死を意識したがることに違和感を感じました。
面白かった点としては
・途中から出てくる阿部定事件の調書の内容が、本編よりも興味深く感じました。あまりいいことではないし、私はそういうタイプではないから、実践はしませんが。阿部定さんの気持ちはわかる気がします。たぶん石田吉蔵さんとやらは、それほど阿部定さんのことを好きではなかったのではないかと感じました。でも本編の二人が死にたがる気持ちは正直最後まで理解できませんでした。
・二人の逢い引きの舞台がちょいちょい変わっていて、読者を飽きさせないとともに、お互い同士飽きないようにしているんではないかと感じました。本文にもありますが、「飽き」問題は重要ですよね。しかし、「飽き」を越えたところに、また別の「愛」の世界があると私は考えています。
・主人公の久木さんというかたが、失礼ながらとても五十代で結婚したお嬢さんも一人いるようには思えない。存在の耐えられない軽さ。でも、ヒロインの凛子さんにはその軽さが慕わしかったという設定になっている。単なる好みの問題かもしれないけど……。逆に、久木さんがもう少し重みと責任感のある男性だったら、この話はどうなったのだろうかと思います。
・久木さんが、奥様にいざ離婚を切り出されると、離婚を嫌がる所がなんとも。まあこのへんは男性でないとわからない部分なのかもしれません。離婚への心理的障壁が低くなっている現代の若い方たちには、この話は理解しづらくなっているのではないでしょうか。
この話、当時は社会現象になったとか聞いております。なにか男性読者の心をつかむものがあるのだろうと思うのですが。それが何かはちょっとわからなかったです。 -
ドラマで川島なおみさんをスターダムにのしあげた原作ですが、三流ドエロ官能小説としか表現することができません。
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シャトーマルゴー
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失楽園というフレーズから読んだというシリーズの第二弾、不倫のお話です。結末はなんとなく知っているのでここからどのように堕ちて行くのかというところです。
最愛の相手に巡り合えてよかったのか?よくわかりません。 -
これはただの妄想オヤジのエロ小説なんかじゃないんだ
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恋愛に背徳というスパイスを効かせたら、その味わいたるやこの世のものとは思えないほど。しかし、それが当たり前になり、背徳感が薄れてきたら、どうするか。
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【本の内容】
<上>
突然閑職に追いやられた敏腕編集者・久木。
失意にくれる彼の前に、夫との冷え切った関係を持て余す美しき人妻・凛子が現れる。
まるで結ばれるのが宿命であるかのように、ふたりは激しい恋に落ちてしまう。
その純粋なる想いを貫き通すため、ふたりは究極の愛の世界へと足を踏み入れる―。
「人を愛する」ということは、どういうことなのか?男女の愛の極限を描き切った、渡辺文学の最高傑作。
<下>
家庭や社会からの孤立が深まっていくなか、それでも久木と凛子は逢瀬を重ねつづける。
逢うごとに、体を重ねるごとに、ふたりの愛と性の密度は高まっていく。
やがて訪れる「この愛もいずれは壊れるかもしれない」という不安と怖れ。
ふたりの愛を永久不変のなかに閉じ込めるために、彼らが選んだ道はひとつしかなかった…。
空前絶後のベストセラーとなった、至高の恋愛小説。
[ 目次 ]
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