- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041308639
感想・レビュー・書評
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えーと、「くだんのはは」懐かしくて、もう一度読みたくて購入したのですが、中盤に収録されている「召集令状」の怖さとインパクトの強さに、後の小説が霞んでしまって、読み進められません…。
暫くしてから再読します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとなく、本棚から取り出して再読。文章はやや懐かしい。物語をまとめる理屈がはっきりしていて納得しやすいし、これらの物語のその先を想像させてくれる。
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今年亡くなった作家の作品を読もうシリーズ、2。
短編集。
どの話も、どこか美しいのが不思議。
教訓的でもあるが、いやな感じはあまりなく。
世にも奇妙な物語でやりそうなものが多いけど、
やるならちゃんと作ってほしい、というような、
いいお話が多い。
合掌。 -
あとがきで著者が
「こうなったら嫌だと思う様な話を書いた。」
というような事を述べておられて
その通りです!という感じ(笑)
この嫌なんだけど
読んでしまうのは角田光代に近いかも。。。 -
ホラーというより恐怖小説のほうがしっくりくる。一番SFっぽい「影が重なるとき」が一番面白かった。
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2011年9月21日読み始め 2011年9月22日読了
今年亡くなられた小松左京の自選短編集です。
角川ホラー文庫から出てるだけあって、どれも怖い短編ばかりになっています。ゆうめいな「くだんのはは」「さとるの化物」などが入ってるので、小松左京短編初心者向けでもあります。
どの短編も、もちろんホラーとしての怖さもありますが、理論的で「オチ」が効いているのが小松左京らしいです。
なかでも「まめつま」「骨」は、理屈よりも得体のしれない恐怖の方が上回り、著者本人も書いてて怖かったそうです。
巻末には小松左京の創作についての解説もあり、お得です。小松左京の短編集では今でも手に入りやすい数少ない文庫です。 -
小松左京さんの訃報を聞き、子供の頃に読んだ「くだんのはは」が読みたくなって購入。
終末を予感させる暗い雰囲気ながら、不思議に美しく、そしてとても悲しい物語。忘れられない。
巨匠のご冥福を祈ります。 -
SFホラー短編集。昔に読んだのを再読。
ややSFな要素はあるけれど、SF苦手な人(私がそうです)でもあまりとっつきにくくはありません。強いのは、ホラーの要素。そして民俗学的な要素も加わっていて、じっくりと怖がれる作品が多いです。
お気に入りは「まめつま」。これが一番オーソドックスに「怖い」物語だと思いました。見えないからこその恐怖かと思いきや、あんなものまで!
そして「秘密」も怖いなあ。これはあまりにシュールであまりに非日常的。初読時にも一番印象に残っていた作品でした。 -
追悼小松左京で再読。
「日本沈没」や「首都消失」みたいな大作ばかりクローズアップされがちだけど、
この短編集もすばらしい。
とくに「くだんのはは」「召集令状」「影が重なるとき」がお気に入りです。
読んだことない人はぜひこの短編集からどうぞ。 -
本当は「見えないものの影」