霧が晴れた時 自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 915
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041308639

感想・レビュー・書評

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  • えーと、「くだんのはは」懐かしくて、もう一度読みたくて購入したのですが、中盤に収録されている「召集令状」の怖さとインパクトの強さに、後の小説が霞んでしまって、読み進められません…。

    暫くしてから再読します。

  • なんとなく、本棚から取り出して再読。文章はやや懐かしい。物語をまとめる理屈がはっきりしていて納得しやすいし、これらの物語のその先を想像させてくれる。

  • 今年亡くなった作家の作品を読もうシリーズ、2。

    短編集。
    どの話も、どこか美しいのが不思議。
    教訓的でもあるが、いやな感じはあまりなく。
    世にも奇妙な物語でやりそうなものが多いけど、
    やるならちゃんと作ってほしい、というような、
    いいお話が多い。

    合掌。

  • あとがきで著者が
    「こうなったら嫌だと思う様な話を書いた。」
    というような事を述べておられて
    その通りです!という感じ(笑)

    この嫌なんだけど
    読んでしまうのは角田光代に近いかも。。。

  • ホラーというより恐怖小説のほうがしっくりくる。一番SFっぽい「影が重なるとき」が一番面白かった。

  • 2011年9月21日読み始め 2011年9月22日読了
    今年亡くなられた小松左京の自選短編集です。
    角川ホラー文庫から出てるだけあって、どれも怖い短編ばかりになっています。ゆうめいな「くだんのはは」「さとるの化物」などが入ってるので、小松左京短編初心者向けでもあります。
    どの短編も、もちろんホラーとしての怖さもありますが、理論的で「オチ」が効いているのが小松左京らしいです。
    なかでも「まめつま」「骨」は、理屈よりも得体のしれない恐怖の方が上回り、著者本人も書いてて怖かったそうです。
    巻末には小松左京の創作についての解説もあり、お得です。小松左京の短編集では今でも手に入りやすい数少ない文庫です。

  • 小松左京さんの訃報を聞き、子供の頃に読んだ「くだんのはは」が読みたくなって購入。
    終末を予感させる暗い雰囲気ながら、不思議に美しく、そしてとても悲しい物語。忘れられない。
    巨匠のご冥福を祈ります。

  • SFホラー短編集。昔に読んだのを再読。
    ややSFな要素はあるけれど、SF苦手な人(私がそうです)でもあまりとっつきにくくはありません。強いのは、ホラーの要素。そして民俗学的な要素も加わっていて、じっくりと怖がれる作品が多いです。
    お気に入りは「まめつま」。これが一番オーソドックスに「怖い」物語だと思いました。見えないからこその恐怖かと思いきや、あんなものまで!
    そして「秘密」も怖いなあ。これはあまりにシュールであまりに非日常的。初読時にも一番印象に残っていた作品でした。

  • 追悼小松左京で再読。
    「日本沈没」や「首都消失」みたいな大作ばかりクローズアップされがちだけど、
    この短編集もすばらしい。
    とくに「くだんのはは」「召集令状」「影が重なるとき」がお気に入りです。
    読んだことない人はぜひこの短編集からどうぞ。

  • 本当は「見えないものの影」

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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