霧が晴れた時 自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 915
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041308639

感想・レビュー・書評

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  • 薄暗くてじっとりと不気味なホラー短編集。
    「くだんのはは」はタイトルしか知らなかったけどこんな話だったのか。
    「さとるの化け物」は以前世にも奇妙な物語で見た覚えがあります。
    どの話も怖くて面白いのですが「骨」が一番ゾッときました。
    話自体はそんなに怖くないんですが、読んだタイミングが悪かった。まるで東日本大震災を予言してるみたいで、怖くなりました。

  • もう少しぞくぞく来るかと思っていたけれど、そうでもなかった。
    全体的に戦争・原爆という筋が一本見え隠れしているようで、
    そういった意味でのぞくぞく感は節目毎に感じられた。
    でも、そう分かってしまうと、全部がそういう流れに見えてきてしまって、
    なんだか首を捻りたくなった。

  • 小松左京先生は、戦後以来、日本人が抱えている根源的な恐怖を上手いこと表現していると思う。「影が重なる時」は、この小説版も秀逸ですが、個人的には2003年の秋に放送されていた、八嶋智人主演の「世にも奇妙な物語」版の方が好きです。「世にも〜」の方がより哀しく、より話としてまとまりがあり、より怖い。

  • くだんのはは、影が重なる時、召集令状などが好き。

  • じっとり怖い日本のホラーを想像して読んだけれど、
    SF的な不思議な要素も沢山混じっていたし、
    本当に怖い幽霊的な話もあったし、
    やめてー!って目を覆いたくなるような話も入っていて
    色々な話が入り交じっている感じ。
    読み応えは抜群です。

  • どの物語も、ものすごくゾクゾクします。現実には有り得ないことだと分かっているのに、それでも尚、どこかリアルな恐怖を感じさせる作品ばかり。

    そして、その全てが三十年以上前に書かれた作品だとは到底、思えません。いま読んでも、かなり新鮮。個人的に印象に残ったのは「くだんのはは」、「影が重なる時」、「骨」、「霧が晴れた時」辺りかな。

  • 家族でハイキングに出かけた先で濃い霧に覆われる。その霧が晴れたとき、家族の姿は消えていた・・
    表題作の「霧が晴れた時」を含むホラー短編小説集。


    赤紙が届いた者が失踪してしまう「召集令状」や、あるはずのない13号マンションに住む子どもが消えてしまう「蟻の園」など、不条理な世界が続いています。理由も分らず、ありえない世界にひたひたと迫ってくる怖さを感じます。
    中には「秘密(タプ)」や「黄色い泉」のようなちょっと直接的で気持ちの悪い作品もありましたが、まあまあ楽しめました。

  • すぐそこ・召集令状のセンスを見よ!

  • 夏100。未読。

  • 「世にも〜」な話がいっぱい。
    こういうの大好き。

    「召集令状」スゴイし、コワい。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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