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- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041494172
感想・レビュー・書評
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心理描写が秀逸
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
「恋は御法度よ」会員制娼館のマダム塔子は言った。娘と親友を亡くす不幸のどん底から、高級娼婦という仕事に行き着いた奈月(32)。青山に佇むその旧い館には、白檀の香りと真に拮抗する男女の関係があった。身体をぶつけ合い、生の実感を取り戻す奈月は、やがてマダム塔子の過去を知ることになる―。怒りと悲しみに満ちた人生が交錯し、身体から再生していく日日を描いた全く新しい衝撃作。話題騒然、待望の文庫版。
やっぱりこの作者の描く男性のことは好きになる。背筋の伸びた、透明感のある男性なんだよね。
性を売ることで生きていることの確認をする。
へんな言い草だけど、それが正しいのだと思う。でも痛いけどね。
傷を付けて血を流し、それを見てああ、生きている!と感じるように性を売る。だから悲壮感がないのだと思う。
何があっても生き抜く強さ。
それは強いというのだろうか?