財布のつぶやき (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041717219

感想・レビュー・書評

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  • +++
    50歳をすぎてようやく考えるようになったこと、それは老後の経済―。蓄えは実家の住宅ローンで消える運命にある。毎年の税金も悩みの種。老後に必要なお金を計置して愕然とし、家計簿をつけてはみたけれど、挫折の繰り返し。スーパーで小さな節約をしたのに、その直後に大散財。どんぶり勘定から脱却し、堅実な生活を送れるのはいつの日か?誰もが直面する「お金」の問題を、率直かつユーモラスに綴ったエッセイ集。
    +++

    ある程度以上の年齢になると、財布のつぶやきも切実になる。それがよくわかるので、共感できる部分がたくさんあって、友人とお茶飲み話をしているような心地であった。ずぼら料理も楽チンながらおいしそうで、試してみたくなる。切実ながら愉しい一冊。

  • おもしろエッセイ集。
    老後は結構お金がかかるもんだなぁ~。

  • 群ようこに共感できるなんて私も年とったってことだよなぁと思ってみたり。

  • 久しぶり群さんを読んだ。
    群さんのお財布事情が赤裸々に・・・
    自分の経済観念を人に暴露するのって
    人前で裸になるくらいの恥ずかしさだなぁと
    ちょっと思いました。
    いや、面白かったんだけどね。

  • こういう日常のことを書いたエッセイ好きです。

  • 気楽に読める。

  • 2冊同時読み、成功!面白い!

    たまたま2冊のエッセイが目についた。どちらも、日常を綴ったものだ。衣食住を中心に書かれている。本書『財布のつぶやき』と松浦弥太郎著『いつもの毎日。衣食住と仕事』である。

    この2冊を並行して読んだら面白いのなんの。

    感情迸る、群ようこさん。
    クールで洗練された、松浦弥太郎さん。
    実に対照的だ。

    テーマ素材がずばりかち合ったものもあったから、なおさら二人の対比が鮮明になった。
    かち合った素材は「財布」「椅子」だ。

    財布には頓着がなく、よくよく見れば悲惨な状態になっていて、でも廃棄できない人。
    かたや2年ごとに処分して新しい財布に買い替える人。

    椅子。Yチェアも、イタリア製の椅子も、北欧のシンプルな椅子も合わず、シートハイ38センチの、部屋を居酒屋化してしまう椅子で我慢している人。
    かたや、北欧家具のデザインと機能を評価し、10万円の椅子もものすごい贅沢ではないという人。(イラストがYチェアなので、それをご愛用か?)

    具体例を挙げればきりがないほど、リンクしている2冊。
    どちらの考え方が正しいというものでもない。どちらも正しい。

    理想と現実。

    2冊の違いの根本はそこにあると思う。

    思い当たる節の多い、群さんの話。
    あ~、こんな暮らし方ができたら素敵だな、と思える松浦さんの話。

    そう思いながら、何度も読み比べていたら、面白くてずいぶん長い間楽しんでいた。たまには、2冊同時読みした方が良い。なるべく似たようなテーマが並んだ2冊を探して、またやってみよう。

    最後に私はどちらが気に入ったか?
    群さん。どちらかというと、だけれども。
    松浦さんの意見は実に整理されわかりやすく、しかも洗練されているけれど、だけど、何かが……。少なくとも私の生活とはズレがある。


    ちなみに
    松浦弥太郎さんは、『暮らしの手帳』編集長、書店店主、文筆家。

  • 老後のお金…心配。

  • 成田購入、旅行中に読了。ビリーに入隊してみたくなった、今更。

  • ちょっとお説教の香りが強めだったかしら…?『おんなのるつぼ』はもともとそういうスタンスだったから気になりませんでしたけど、このテーマでお説教の香りはちょっと気になるかも?でも今回も抱腹絶倒でした!油断してると腹筋崩壊します(笑)。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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