ホームアウェイ (角川ホラー文庫 8-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 64
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753750

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  •  ミステリー要素が強いホラー小説。
     都心から離れた郊外の団地でマイホームを購入した一家が嵌まり込んでしまった崩壊の危機。なぜそれは起きてしまったのか。今から約30年近く前の作品であるが、現代でも通じる(起こりうる)人間社会の闇を浮き彫りにしている感が強い。家族なのに家族ではないという感じがひしひしと伝わってくる。同じ家に住んでいる家族なのにお互いのことはほとんど分からない。そして迎える驚愕の事実。
     200ページほどなので一気に読むことができるが、ストーリー性もさることながら重さの残る作品。

  • 夏の角川ホラー月間は先だけど、箸休め的に手を出してみたら、案の定だったという森村誠一。

    東京のH市の分譲マンションに引越してきた鶴川家族。しかしそこは、買い物も不便、テレビもまともに映らない、消防車すらなかなかたどり着かないという、陸の孤島だった。そこで相次ぐ孤独死、火災に加え、暴走族のたまり場となって、廃墟同然になっていく。

    うーん、ハズレの森村誠一。

    メインの廃墟分譲マンションの前に、謎のレイプ事件、その被害者のひき逃げ事件、いじめられていた少年が仲良くしていた幼女の溺死事件がプロローグとしてさらっと描かれるけど、森村パターンで、これ全部同じ犯人?と疑って読み始める悪い読者であります。

    しかし、「最近の若い人の考え方はわからん」「マンションは隣の人とのつながりが希薄」「家の中に部屋がたくさんあると家族のつながりが薄れる」というテーマを愚痴っているだけで、全体に事件の設定が相当投げやりだったのはいただけない。

    また、森村作品の真骨頂の残存証拠も、手鞠と猫の写真という結構雑なもんで、手鞠なんかいつの時代の子供が持っているのか。そもそも「幼女」とは何なのか。殺されるために出てきただけのかというのが謎のまま。出版されたのは1990年だってほんとに?

    角川ホラーに来る森村誠一作品がハズレばっかりと思っていれば、まあ許せるか。

  • 森村さんが出す角川ホラーの小説ってほとんど「家族」がテーマなのは気のせいだろうか。
    他のものをあまり読んだことがないので何とも言えないのですが……。
    個人的に「家族ホラー」=森村さんになりつつあります。笑

    閉鎖された地域に住む専業主婦の苦しみが切々と伝わってきました。が。
    正直あまり……といった感じでした。
    ラストが何となく予想付いてしまったのがイタイですね。
    でも森村さんの角川ホラーを読んだことない人にはコレ、という感じです。

  • 森村作品らしく、すべての事柄が異常なまでにぴしぴしと組み合わさってしまうストーリー。「そんな偶然あるかいっ!」という突っ込みを入れたくなってしまう部分もあるのだけれど、これはホラーとなると妙な因縁を感じてしまって怖さ倍増。
    このラスト……うわあ、とことん救われない~。

  • 手に入れたマイホーム。
    なぜか過疎化していく。

  • なんか ものすごく おもろないと感じるのはなぜなんだろう

    ホラーじゃないだろうと思うんだよな きっと

    社会派崩れはどうも能書きが多くて嫌だな、、って
    まだ 読み終わっておりませんね

    半分以上だらだらと能書きが続いておりますがね←作者

  • 都心から離れた団地に夢のマイホームを手に入れた一家。
    しかしそこはバスも通らずごみ収集も来ない「陸の孤島」だった・・・。
    ってあおりの本だったんだけど・・・なんなんだこれ。思ってたのとは全然話しが違ったな。
    それに文章がつまらないし、ストーリーも引き込まれない。
    つまらなかった・・・。

  • 帯には「森村ホラーの決定版」って・・・・しかし、これはホラーではありません。
    これはP201の薄モノです。時間潰しには良いでしょう!
    '06.08.15読書完了

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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