ステーシーズ 少女再殺全談 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 937
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041847176

感想・レビュー・書評

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  • なんか知らんけど泣けてきた。

    モーニング娘。による舞台化が楽しみ。

  • きれいな話。男の子と、ただの肉片になっていく女の子の部分がとくに

  • はじめは「残酷だなー」だったけど、最後は「少し温かいさみしさ」に満ちた物語です。

  • 個人的に隊長が一番好き。「謝っておくれぇ」にグッときた。
    何度涙を流せというのか、という感じの美しい話ですが、レビューというほど言葉に出来ません。
    少女というのはやっぱり特別で甘く、優しい存在なのだなと思った。

  • もう少し若ければ泣けたかもしれない。

  • グロい。けれど、何故かせつない気持ちになる。
    何度でも読み返したい本。

  •  いつの時代もまず最初に社会を動かすのは少女であると誰かが言っていたような気がしますが、まさにこの小説はその言葉を表しています。「ステーシー化」という少女から始まる圧倒的な社会変革に合わせて、ベストな社会の形を無理矢理作ってそこで日常を送る人たちの物語。
     少し比重を置き過ぎでは?というような凄惨残酷な描写が目立ちますが、むしろこの作品でグロテスクなのは死を目前にした少女達がそれを楽しむ為に儀式化してしまうこと。再殺部隊のルーチンワーカー振り。人間の適応能力はこういうところにも表れてくるんじゃないか、と。

  • 与えられた運命をありのままに受け入れること。
    主軸を楽な方へ調整していくこと。
    それで、
    その調整している最中に起こるひずみも苦しみも、仕方のないことである。

    ここがこの物語の本質なんだろうと個人的には思う。

    諦念や思考の放棄ができる。
    仕方がないことを仕方がないと受け入れられること。
    それは大人になった証拠であるような気がする。

    受け入れられずに、悶々と悩み、苦しむことは、
    結局は自分の首を自分で絞めていることなのだ。

    だから、ステーシーになる前の少女たちは、
    いよいよ自分の番だと言うことを覚悟して
    再殺の権利を好きな子に譲渡して、その結果を受け止めるんだ。
    なんで私なの、どうしたら生きられるの、そう地団駄を踏むこともなく。

    その点で、このお話は本当に静かで、清らかなお話。
    もちろん、話の多くはグロテスクで、醜くくておぞましい描写が沢山あるのだけれど、
    その中にも醸成された美しさがある。
    少なくとも私はそう感じました。

  • 切ない。個人的に、グロいというよりも悲しい印象が強いです。
    でも、綺麗な話だと思いました。

    再殺部隊とパズル屋が好きです。
    渋川は詠子と幸せになってほしい。

  • グロい・・・というかわけがわからない。こんな設定普通だったら思いつかないんじゃないのだろうか。ゾンビ・リバーは常軌を逸しすぎて逆に笑えた。
    大槻ケンヂはいかれとるなあ。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカルとしてデビュー。その後もロックバンド「特撮」でも活動。その特異なキャラクターは音楽だけにとどまらず、映画、テレビ、小説やエッセイなど多岐にわたる分野で人気を集める。著作「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」は2年連続で星雲賞を受賞。また『グミ・チョコレート・パイン』シリーズのほか『ロッキン・ホース・バレリーナ』『縫製人間ヌイグルマー』『いつか春の日のどっかの町へ』など著書多数。

「2022年 『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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