ステーシーズ 少女再殺全談 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 937
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041847176

感想・レビュー・書評

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  • うーむ、、、どうしてもB級エンタメホラー感が抜けずな印象でした。もっと激烈な狂気と病みが必要なんじゃないかなあと思いましたが商業誌での連載だったということでこのくらいがちょうど良かったのでしょうかね。。。

  • こういう耽美というか、雰囲気系小説はもう年齢的にも響かないのかもしれない。いや、もともとあまり得意ではないか。15〜17歳少女がゾンビになってしまう世界、ちーと都合が良すぎると思ってしまう自分が穿ってて残念。

  • 切ないゾンビ物

  • 8/21 読了。

  • グロいグロい…と覚悟して読んだせいか、全く平気だった。猟奇色強めの幻想怪奇小説というか美しいエログロナンセンスというか、とにかく好み。一年前にモーニング娘。で舞台化してる<ステーシーズ‐少女再殺歌劇‐>が好きすぎて結局原作も買っちゃった…という流れなんだけども、ラストの違いも含めて原作・舞台版どっちもすごく好き、で落ち着いた。(それにしてもオーケンも舞台化した脚本演出家の男性も、男性でありながらこんな話を完成させるなんて少女内蔵型なのか恐ろしくマゾヒスティックなのか。素晴らしいなぁ。)

  • 「モモちゃん、哀しいのかい?」
    約使としても、戯れに問いかけてみただけのこと。
    しかし、モモという名のステーシーが、その時コクリと頷いたように、約使には見えた。
    2014/09/24-09/28

  • 大槻ケンヂさんの歌は聞けども小説を読むのは初めて。耽美っぽくてグロテスク。少年少女はただひたすら美しく、世相は退廃的無常観溢れ、言い回しが古ぶるしいこともあり、さくさく読めることも含め、色んな意味で「初期のJUNE小説処女作」を見ている気分だった。CD『ステーシーの美術』はもちろんですが、 CD『レティクル座妄想』を聞くともうちょっと楽しい(こちらは世界が繋がってる感じではない)。モモという名前にどんな思い入れがあるのか?
    起承転結の転がすっ飛んでいたのが気になる。

  • 割と衝撃的なのだが読んでみるとなかなか良かった。
    何かしら作る側の人間がインスパイアされるのも頷ける。

  • 近未来、世界中で少女達が狂死を遂げた。
    少女達の屍は、人肉を求めてさすらう『ステーシー』となる。
    少女達はやがて『再殺』され、百六十五分割されたグチャグチャの肉片になる運命にあることを理解しながらも、なぜか喜びに満ちた微笑み[ニアデスハピネス]を見せた。


    グロテスクで
    どうしようもなく悲しくて
    なのに、なぜか
    美しいと感じる。

    何度も何度も読み返している大好きな一冊。



    最初の詠子と渋さんの話がたまらなく好き。


    「ありがとう。ごめんな。大好きだ」

  • 舞台から。
    少女の一瞬の美しさ、鬱くしさ、はかなさが描かれた作品。
    可愛らしく笑いながら死んでステーシー(ゾンビ)になる少女と、それを切り刻んで殺さなければいけない男たち。対比。
    最後の話が一番好き。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカルとしてデビュー。その後もロックバンド「特撮」でも活動。その特異なキャラクターは音楽だけにとどまらず、映画、テレビ、小説やエッセイなど多岐にわたる分野で人気を集める。著作「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」は2年連続で星雲賞を受賞。また『グミ・チョコレート・パイン』シリーズのほか『ロッキン・ホース・バレリーナ』『縫製人間ヌイグルマー』『いつか春の日のどっかの町へ』など著書多数。

「2022年 『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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