- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041913079
感想・レビュー・書評
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2作目のホテルラフレシアは結末が衝撃的。
4作目の201号室〜は珍しく火村先生ピンのお話ということでレアでした
2020.8.10
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作家アリスシリーズ。短編集。映像化された「異形の客」も良かったですが、個人的にはタイトルにもなっている「暗い宿」が一番好き(^^ 宿の暗ーい雰囲気やその旅館までの描写が良くて「また旅に行きたいなぁ…」と思わせてくれました!
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宿の短編集。旅には事件はつきものなのね。
異形の客が好き。 -
ホテル・ラフレシアのラストがすごく印象的だった。
201号室の災厄は、火村先生の万能っぷりが堪能できる!
以下、メモ。
p.24
女将さんが皿にのせていった羊羹が、ぽつんとある。
菓子というより、一個の静物に見えてしまう。
寝る前にさっさと食べてしまおうと思いながら、私は皿を目の高さまでもち上げる。
羊羹を熟視したことなどなかったが、間近に観察すると、その黒っぽい塊はさながら凍った闇のようだった。
二つに割り、片方に串を刺して―甘い闇を飲み込む。
胃の中でそれは黒い光を放つのでは、と思えた。 -
宿にまつわる短編集。再読。火村アリスシリーズの中でもちょっと暗めの雰囲気が気に入ってます。ホテルラフレシアが哀しいけれど好きです。最初読んだときラストがきつかった…。異形の客の火村の一言も強烈な印象でした。201号室はそういえば以前に麻々原さんのコミックで読みました。あの火村教授の絵は格好良すぎです。初めて出会った火村教授があの絵ならいいのかもしれませんが、私にはあの火村教授を脳内で動かすのは無理があります。好みの問題でしょうが、私は小説で読むほうが好きです。
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情けは人のためならずって言葉はこの作品には当てはまらない(笑)
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【こころいくまで休んでらっしゃいー】
家から離れた「宿」という非日常。
普通なら身体を休め心を整える、リフレッシュの場所。
でも、どうせの非日常なら、もう少し非日常を足してもいいのでは?
ぜひ、家から離れた非日常の空間で読んでみてほしい。 -
殺害動機は取り立てて驚くこともないのだけれど、どこか哀愁漂う結末の3篇。
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初めて読んだ有栖川有栖。作者と主人公が同一人物っての、初めてだわ。火村シリーズって言うんだね。「ホテル·ラフレシア」が印象に残った。ラフレシアって花はボルネオなんかで見れれる世界で一番大きな花。花の方を知ってて名前をこの小説で初めて知る。
アリスの性格がなんか好きだわ。行動派なんだけど、ちょっとネチネチみたいな。
宿にちなんだミステリーばかりだったけど、どれも読み応えがあって短いのになかなか練られててあっという間に読み終えてしまった。「暗い宿」「ホテル·ラフレシア」「異形の客」「201号室の災厄」の四本立て。