13のエロチカ (角川文庫 は 17-7)

  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041932087

作品紹介・あらすじ

空港で、更衣室で、金木犀の茂みの中で。性の歓びが光る波となって、私を陶酔の海へと導いてゆく……未知の扉の向こうに、新しい自分を発見する13の物語。直木賞作家の新境地となる、傑作官能小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 2016年、7冊目は、単独作は約20年ぶり、『死国』以来であろう、坂東眞砂子。その官能短編集、全13編。

    今回、それぞれのあらすじは省略いたします。

    13編を幾つかに分類すると、ロー&ミドルティーンもの4編。イタリアもの4編。ハイティーンもの2編。その他3編。といった感じ。

    ロー&ミドルティーンものの4編は比較的どれも面白かった。次いで、ハイティーンもの。その他はどれも今一つ。同一主人公であろう、イタリアものはほぼ一つもハマれなかった。

    全体を、通して、性的興奮や、快楽・快感の表現、官能描写がサラリとした印象。なので、ロー&ミドルティーンものや、ハイティーンものと相性が良かったのかもしれない。逆に、個人的には、官能とは括り難いとも言える。

    各々、★★★★☆~★★☆☆☆の作品達。総合評価、少しオマケの、★★★☆☆てトコ。

  • 作者が目指したという“ネトネトしないこざっぱりとした新しい観点から見た性的な話”が13話つまった一冊。この“こざっぱりさ”を興醒めととる人もいるらしいが、私は逆にその簡潔さの中にリアリティを感じてしまった。特に、「世界の真中」や「青いリボンの下に」など性に目覚め始めた少女の話は、淫靡さがなくあっけらかんとしていて、好感が持てると思うのですが。

  • この人の長編が結構エロかったので期待したのだけど・・・
    個人的にははまらなかった。匂い立つようなエロさはなかったかな。
    短編だと難しいのかもしれない。
    同一の人物が出てくるイタリアの話数篇は斜め読みしてしまうくらい退屈だった。

  • タイトルどおりのエロ小説でした。。笑

  • 何となくというか。。はっきりと怪しいタイトル。でも、坂東さんだし、図書館に置いてるし、それほどはひどくないだろうと思いましたが・・結構ひどかった(笑)
    まぁ、18禁小説ですね〜、官能短編集とでも呼びますか。ドロドロではないし、サッパリでもなく・・単発ではありますが露骨な表現多し。女性の性欲がメインかなぁ〜、前に「快楽封筒」というのを読んだ記憶ありますが、バージョンアップしてるみたい(^^;;
    まぁ。。内容は坂東さんらしいと言えばらしいし・・たまには、こういうのも書きたくなるんでしょうね(゜ー゜)(。_。)ウンウン

  • 煙草の女の子の話がすき!
    なんだろ ああいう刹那で
    不実な関係はあべしだいすきです。

    読むとせくすしたくなるのが困る

  • 通勤中に読むのは一話が限界な濃密なエロチカの世界。文字そのものがしっとり濡れているみたい、でも屈辱的なものはなくて、だからこそ却って生々しいエロチカ。でも通勤中にはおなか一杯になる…。

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著者プロフィール

高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築と美術を学ぶ。ライター、童話作家を経て、1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、同年『山妣』で直木賞、2002年『曼荼羅道』で柴田連三郎賞を受賞。著書に『死国』『狗神』『蟲』『桃色浄土』『傀儡』『ブギウギ』など多数。

「2013年 『ブギウギ 敗戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂東眞砂子の作品

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