絶対泣かない (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970058

感想・レビュー・書評

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  • 体育教師、漫画家、派遣社員、養護教師などなど15の職業についている女性の話をまとめた短編集。

    仕事なんてつまらない。やめたって構わない。この仕事を選んだのは、他にやりたいことがなかったから。と思っている人たちが、この短編集の中には多いです。

    でも仕事をしている中で、ちょっとした同僚の一言であったり、取引先やお客様との関係に変化があったりすると、後ろ向きだった気持ちが「続けてもいいか」と、少し前向きになります。そういうのがあるから仕事って面白いなと思いました。

    働くのはお金のためで、生きていくためだけど、人生の大半は睡眠と仕事が占めていると考えると、少しでも面白いことをしたい。

    著者の山本文緒さんは以前会社員をしていて、そのときに(水族館や動物園の)アシカのようだと感じたそうです。言われたことをやって拍手をもらっても嬉しくなかった、と。

    仕事のことを考えるちょっとしたきっかけになるかもしれません。

  • 2016/03/07

  • 15種の職業に携わるそれぞれの女性達が、夢や希望や恋を追い求め、そして厳しい現実に直面し真摯に向き合う素敵な短編集。職場での人間関係や様々なプライドが邪魔をし心の葛藤を上手く描いている。女性ならではの視点で描かれている為、男としては、なるほど。。。なかなか女は女で色々大変なのね。。。面倒くさいねと思うのだが、こういった何事も一生懸命頑張る女性を見ると堪らなく愛しく思うのである。

  •  「ことし初めての半そで」で生きているといいこともあるんだなというセリフがよかった。がんばって働いているからこそだよ。といいたい。

  • 15人の職業の働く女性たちの物語。それぞれの悩みと葛藤し生きて行く様に何度か涙が流れた。

    彼女たちは何のために働くのだろう。ーお金の為、生活の為、生きる為…

    本当にそれだけだろうか?

    働くことを通じて得られるものの一部を見たような気がした。

    一つ一つの物語を読み終わる度に、私の心の中で渦を巻いていた黒い雲がスッと晴れるような気がした。

    『明日から仕事頑張ろうそうそう思える本だった。』

  • 女は強く生きなきゃと思えるはず。
    元気をもらえる。

  • 短編でかつどの話も前向きな終わり方をしているので、負担なく読めます。頑張って働こうかなと思わせてくれる感じです。

  • 一つ一つの仕事の描写には疑問も多いんだけど、全体として何かいい話を読んだ感の残る本。

  • あとがきの冒頭『お金について』は、好きだ。

    30 社内恋愛の失恋の辛さ…よくわかる。描写に感情移入

  • いろんな職業の女性たちの、様々な悩み。1作がだいぶ短いので、もうちょっと深く掘り下げたらもっと面白かっただろうな。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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