狐火の家 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3712
感想 : 297
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979082

感想・レビュー・書評

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  • 以前の硝子のハンマーの続編
    榎本と青砥のコミカル?独特なやりとりが短編集となって繰り広げられている。
    前回のように多く絡んでいるわけではないが、お互い持ちつ持たれつのような関係性にも見える。

    特にだが狐火の家のラストはショッキングだった。まさかこんな終わり方をするとはと何とはなしにひぐらし業を思い出してしまった。

  • 著者買い。読んで気付いたのがシリーズ第二弾だったということ…。しかしながら短編集なので楽しめた。3,4話になるとだんだん密室に飽きてきた自分がいた。後半の話は意外とコメディタッチなのが多く新たな著者の一面を知れた。

  • 連続して貴志さんの本を読んだからか、なかなか話に入り込めなかった。

  • 1作目の「硝子のハンマー」が
    面白かった。
    ちょっと短編集だったので、
    えっと思ったが、やはり面白い。
    よくこれだけのトリックが
    考えれるな。

  • 短編集だとどうしても面白みが減ってしまう気がする。
    とはいえ、純子と榎本のコンビが好きになってきた。

    【狐火の家】
    単独犯ではなく、殺人の犯人とそれを隠蔽する父親が絡んでくるので最後まで犯人の予想すらできなかった。
    一家のメンツを守るために兄妹間の殺人を隠蔽する父親の行動は、バレなければ正しいものだったのかモヤっとした。
    ド田舎で起きた殺人だけに、人間関係のドロドロが絡むストーリーが見たかったけど家庭内で完結していて残念。

    【黒い牙】
    榎本が手動で推理していく方が好きなので、榎本が現場にも来ずに最終的に純子が結論を出したのは好みではなかった。
    もしかしたら現場の密室に巨大な猛毒の蜘蛛がまだ放たれているかもしれない状況はホラーのようなドキドキがあった。
    犯人じゃない方の男も癖が強くて面白い人だった。

    【盤端の迷宮】
    ああいう不正は本当に将棋界であるんじゃないかと、闇を見た気分。
    年齢制限がある奨励会に所属している人は犯罪を起こさなくとも物凄いプレッシャーがあるのだろう。
    時間の大半を将棋に捧げないと強くなれないのに、年齢制限を超えたら強制退会でいきなり社会に放り出されるのは少し残酷なのでは。

    【犬のみぞ知る Dog Knows】
    めちゃくちゃ犯人っぽい人が犯人だったという逆どんでん返し??笑
    プロの泥棒からすれば番犬なんてどうにでもなるもんなのね笑
    結局未だ榎本の正体はあかされず、彼に振り回されている純子が一方的に泥棒だの毒蜘蛛だの言っている関係性が面白い。

  •  防犯探偵シリーズ第2弾にあたる4編収録の中短編集。
     前作「硝子のハンマー」は600ページほどの重厚感ある推理小説だったが、本作は表題作の「狐火の家」が最も長く約110ページほど。それだけ軽快に話は進むが、前作ほど複雑な仕掛けはない。登場人物のやり取りや勘違いも所々に出てきており、ユーモアたっぷりに描かれているので、読んでいても飽きることはない。
     一見密室殺人に見えるが、必ず穴はあるもの。どこが穴なのか、登場人物の言動に着目しながら推理していくのも面白い。

  • シリーズ二作目。短編集。
    昔ドラマで見た話でもあるので、さくっと読めた。

  • 母から借りた本

    防犯コンサルタントとは名ばかり?の泥棒?榎本と美人弁護士青砥コンビが密室トリックに挑む防犯探偵シリーズ第2弾
    数年前に嵐の大野君主演でドラマ化されてますね
    ドラマの方は好きだったんだけど原作はうーん…いまいち入り込めなかったなぁ
    特に『黒い牙』はんなバカな!?と言いたくなるようなトリックだった
    『硝子のハンマー』が良かっただけにちょっと残念
    面白くないこともないんだけど…という中途半端感が残ってしまった

    大野君、元気かなぁ

  • 前作よりわかりやすかった。

  • '22年7月21日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ作品中、聴き終えたのは三作目です。

    「ミステリークロック」、「硝子のハンマー」と聴いてきて…本作は、僕にはパワーダウンと感じられました。

    中では、どうかな…「狐火の家」が、やはり一番聴き応えがあったかな。結末も、イヤミスっぽくて、ゲンナリ。
    「黒い爪」に出てくるオタク(失礼!)が、気持ち悪くて、こちらもゲンナリしました。この辺は、語り手さんの力量を感じました。

    あとの2作は、僕にはイマイチだったかな。まあ、「硝子のハンマー」が強烈だったので、余計そう感じたのかも•́ ‿ ,•̀

    満足な点も…「黒い爪」では、純子さんが最後の解決を!これは、嬉しかったです。いつもお間抜けな純子さん、よく頑張った!アハハ♪~(´ε` )

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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